「等身大パネルマザー」がアジア・欧米・中東へ。世界でバズると、どうなるのかまとめ
こんにちは、ブルーパドルの佐藤ねじです。先日、Twitterやテレビなどで話題になった「等身大パネルの母」はご存知でしょうか?
これがいわゆる「バズって」日本の中のメディアに載るだけでなくて、中国・台湾らへんから始まり、欧州、アメリカ、中東と世界に拡がっていく珍しい体験をしました。そこでの気づきや、面白い体験がいろいろあったので、まとめます。
1:等身大パネルのお母さんを作成
今、うちの1歳児が、本当に後追いがすごい時期で。奥さんが視界からいなくなると、ワーッと泣いてしまうんです。残念ながら、僕(父)がいても全然ダメで。
泣いた時は、スマホに入っている奥さんの顔を見せたりしてたんですが、なかなか効果が弱くて。結局抱っこして、奥さんがいる別の部屋(洗面所とか)に連れていったりすることに。
そこで思ったのが、本物じゃなくても、等身大の奥さんが視界に入っていれば、ある程度は気づかず、おもちゃで機嫌よく遊んでくれるのでは、という仮説。で、ちょうどその頃、リンクスさんというSP会社さんと仕事してて、等身大パネル(ビッグダミー)をつくる技術があるって聞いてたので、共作しませんかということで、奥さんのパネルをつくって頂きました。
2:ちょっと効果があった
で、機嫌が悪いときは、奥さんが抱っこしないと無理なので、パネルじゃダメなことは分かっていたので、機嫌がいい日曜日の朝に実施することに。
こどもがテレビを見ている隙に、柵の向こうに立っている奥さんとすり替わりました。
結果、20分くらい気づかれず!
テレビ見てる時に、チラッと後ろを見て「よしよし、母ちゃんいるな」と確認している感じ、かわいかったです。テレビやめてからも、機嫌よくおもちゃで遊んだりもしてて。
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3:まず日本。めざましテレビ・とくダネ・BUZZ FEEDなど、いろいろ拡がる。12万いいね超え。
で、この投稿がバズって、Twitterで12万いいね超えて。翌日から、テレビをはじめ、いろんなネットメディアに紹介してもらいました。最初に、めざましテレビ・とくダネと、同じフジテレビで同じ朝に2回放送されたり。名古屋のドデスカ!や、大阪MBSのミントでも放送されたようです。
ネットではいろいろ転載記事でYahoo!ニュースとかにもなりつつ、BuzzFeedとか、ORICON特集記事とか、いろんなメディアさんに質問もらって、取材記事としてまとめて頂いたりもしました🙏
で、ダルビッシュさんにも届いたりして。ここまでが、大きくバズったときの流れという感じで。いやぁー拡がったねーって感じで終わるんですが。今回はそこで終わらず…
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4:そして中国、台湾系に飛び火
数日たったあたりから、TwitterのDMで、いろんな言語の人からメッセージが来るようになります。自由時報?東森新聞?SETV?など。
最初に、台湾や中国のメディアらしき人から問い合わせがあり。そっちのメディアでいろいろ掲載されていきました。
例えば、この自由時報ってのは、中華民国(台湾)の4大新聞のひとつらしいです。(記事タイトルに、残念!みたいなことが書いてあるけど、ディスられてるんだろうか…)
5:さらにアメリカ・ヨーロッパへ
次に、欧米やアメリカらしきメディアからも問い合わせが。僕は英語はからっきしだし、平日の仕事中にたくさんくるので、全部「Thanks, OK!」みたいな感じで、テキストコピペして返事を返していました。どこのメディアが有名なのかとも分からないし、メディアなのか個人なのかも不明だし。
そしたら、次第に、よく見たら、BBCとかCNNって名前が見えたりもして。もしかして、大きな海外メディアから反応が来てるの?と気づきました。
ただ、DMでOKOKと返しても、そのまま掲載されたかどうかも不明のものも多く。掲載されてるか調べようにも、何の検索ワードで調べたらいいか分からずで。把握してる限りでも、以下の感じで、いろいろ出てるっぽいです。
FUNNY or DIE。1300万人フォロワー?のすごそうなメディア。アメリカン・コメディ動画満載のサイトらしい。
Mail Onlineって、サイトが見にくいしマイナーなメディアかなーと思って調べたら、英国最大の新聞社って書いてあった。
このMETROってのも、どっかの地下鉄のメディアみたいなやつかと思ってたら、イギリスの大きなタブロイド紙?らしい。
NowThisってメディアも拡散力えぐい。シェア5134件、コメントも7155件ついてる。海外すごい。
FOX TVは、聞いたことある気がする。
9GAGは、氏くんが昔、掲載されたーって喜んでたメディアだった気が。てことは、きっといいメディアなんだろう。
あと、TwitterやFacebook、会社の問い合わせメールなど、あらゆるとこからコメントをくれて、紹介したいと言ってくれた「THE DOCTORS」というアメリカのトークショー番組。アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリア、アイルランド、スウェーデン、フィンランドで毎日放映されるらしい。ここはすごく丁寧で、未成年の子供が出るから、親の出演許諾書にサインしてほしいと、PDFのやりとりも。(海外の契約書を初めて書いたから、怖ぇ〜ってなりました…)
さらに奥さんの海外の知り合いから、トルコの新聞に載ってたよって情報が入ったり笑。(奥さんにトルコの知り合いがいたことにも驚きましたが…)
6:他にも海外で出ているメディア、知ってる方がいたら教えてください🙏
他にも、@romper/TODAY.com/Business insider/Yahoo!style(?)/GOOD Moaning Americaがどうのこうの言ってたところ/New York Post/
people.com/LADbible Group/UNILADなど、いろいろ掲載許可のDMが来たけど、載ってるのかどうかも不明で。
もし、知ってる方いたら教えていただけたら、すごく嬉しいです、、🙏
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7:そして中東へ
そして最後に、僕のTwitterの通知に、文字が右寄せのアラビア語が散見されるようになります。
あっちの言葉でTwitterを見たの初めてで、翻訳しても、何かの言い回しなのか、ディスなのか褒められてるかも分からない感じがすごい面白いんです。
●「日本のヤナス」
たぶん「アメリカの出川哲郎」みたいな、誰かに例えているんでしょう…
●「娘と一緒にアイロンを」
●「きつい目でも」
●「オライバの娘」
何か、向こうのことわざでしょうか。
●「まだ夫のためだにサウジアラビアで」
ティファニーで朝食を、的な?なんだか、グッと来る言葉です。
そしてたぶんこの方は、気に入ってないんだろうけど、日本でディスのコメントを見ると凹むけど、海外の方だと、どういう感じでディスってるのか分からないから、ダメージもない。
で、なんで中東に拡がっているのか調べたら、おそらくこの方から拡散した様子。インフルエンサーか、マイク持ってるからメディアの人か。407万フォロワーすごい…
で、奥さんは知らないうちに、DMでめっちゃアラブの人と会話してたみたい。どんなご飯食べてるかとか、「日本の子供は絶滅したと思ってた」と言われたとかww(少子高齢化の話からかな)。
で、その人は、コーランを教えている先生だったらしいです。知らない人でも、好奇心をもって会話できるのすごい。
8:世界が好きになった
こんな感じで、バズをきっかけに、世界の人とコミュケーションしたり、世界のことをいろいろ知るきっかけになったりしました。アラビア語の文字かわいいなと興味が湧いたり、英語もちゃんとしゃべれるようになりたいなと思ったり、いろんな世界のメディアのことを少し知れたり。
海外は、ほぼニュースでしか触れてないから、こういう個人とつながる体験は、すごく面白いなと思いました。翻訳を簡単にしてくれて、ある程度の趣味が合いそうな人とマッチングしてくれて、UIとしても使いやすサービスあったらやってみたいなと思ったり。
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9:クライアントと「作品」をつくる
あと、この等身大パネルマザーは作品なんですが、それをクライアントさんと一緒に作ったというのも新しい形だなと。クライアントは、だいたい何かPRしたいことがあり、それのオリエンを受けて、普段はPR仕事として関わっている訳ですが。
クライアント「伝えたいこと」→僕「つくる」
今回のパネルは順番が逆。
僕「つくりたいもの」→クライアント「つくる」
こうして、作品として共作することで「僕は作品が増えて嬉しい/クライアントさんは、自社のPRになって嬉しい」というwinwinが生まれました。
どんな企業にも、そこにしかない技術やリソースがあるので、作品をつくる仲間と定義したら、最強の仲間になるなと思いました。
「リンクスさんとの共作の経緯」
リンクスさんはセールスプロモーションの会社で、けっこう機構が難しい什器とかも設計できるところで。アイデアのあるパネルなどを作られています。僕はブレストなどで参加して、リンクスさんのいろんな企画とか、見せ方みたいなことをアイデアコンサルするような形でちょっと仕事させて頂いてました。
で、そのとあるMTGの帰り際に「そういえば本題とはずれますが、こんなアイデアがあって…」と、パネルの話をして。リンクスさんにとっても面白いものできたらPRネタになるし、やりましょうと言ってくださり、共作することになりました。
もちろんメインは仕事として請けるわけですが、それ以外にも来年は「クライアントと共作」という新しい制作パターンを作りたいなと思いました。
前にコーポレートサイトつくった、千葉のすご腕の溶接士さんがたくさんいる「生塩工業」さんとかも、溶接のブルーパドルが何かできそう。
という訳で「ブルーパドルとの共作」に興味がある企業さん、いらっしゃいましたら、お声がけください!
⭐️ブルーパドルの問い合わせ先
https://blue-puddle.com/contact
それではまた。