見出し画像

「ダメ出し」は、全員で。

こんばんは。佐藤です。

最近イベント運営に携わることがあったので、イベントや企画に関する話が多めになっております。今日の話はあるイベントの企画立案を行う会議の際に、1人の学生が提案してくれたとても大事な仕掛けの話です。ぜひいろんな人にも知ってもらいたいと思い、まとめてみたいと思います。

企画を作る時って面白いアイディアが出たり、話し合っている内容がスムーズに収束していくと、その流れに乗って、どんどん決めていけますよね。もちろん、そこに辿り着くまでにはおそらく産みの苦しみとも言える時があったのだと思います。

話し合いのプロセスを段階別に見ると、アイディアを発散してから、収束に向かうまでには、「混沌」と呼ばれる、先の見えない・答えの出ない対話の時間が必ずといっていいほど現れてくるものです。それを経た先の収束の段階はとても気持ちよくてスイスイと話し合いも進んでいくものです。

でも、この勢いには注意する必要があります。

この勢いに乗って話し合いを進めていくと、各々が感じているちょっとした疑問や不安などを解消しないまま合意形成してしまうことになりかねません。そういうことを思った人もやっと答えが見えてきたという嬉しさと、このぐちゃぐちゃした状態から早く逃れたいという思いがあって、あまり場に出すことはしません。

お分かりですよね、この「ちょっとした」気づきが、実は企画を実現する上での重要なポイントだったりするわけです。でも場の雰囲気もあり、そういった話題は出てきません。

ではどうするか。

この問題を解決するためには、ある程度企画が固まってきたタイミングで、少し時間を作って、これまで作ってきた企画内容に全員で「ダメ出し」をする時間を作りましょう。

ここで大事なのは「全員で」と「時間を区切って」、そして「人格の否定はしない、あくまで企画内容に対して行う」というところです。

こうすることによって、各々が抱いていたちょっとした疑念を気兼ねなく場に出すことができます。それは全員が見逃していた大事なポイントだったり、新しい視点からの気づきだったりします。これらを出しあった後、再度全員で、その問題点に対する対策を考えていきます。

早く作り上げたいという先を急ぐ気持ちを少しだけ抑えて現状認識をするだけで、企画のクオリティは格段に上がります。これは経験則から言っても間違い無いです。全員の目線は、実は結構いろんなところを、いろんな視点やいろんな立場から見ているものです。小さい穴も本番で起きてしまうと多大な影響を及ぼすことにもなりかねません。それを未然に防ぐという意味でも、このプロセスを一度でも経ることはとても大切なポイントだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?