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【聞いてみた企画】中国のSNSで聞いた、中国のみなさんのオススメ中国茶


こんにちは、宮寺理美です。
2020年中、めっちゃハマった事がひとつあります。
それは…中国茶です!
2019年に上海に行ったとき、現地の友達に「小青柑」というお茶をいただいてから、
中国のお茶文化にすごく興味がわきました。

そしてその後、西早稲田にある中国カフェ甘露さんに出会い、
スイーツとお茶が美味しくてすっかりハマってしまいました。


スイーツは全体的に甘さ控えめで、中国出身の友達からも評判がいいです。
季節によってメニューに変更があるので、
お気に入りメニューを見つけたらガンガン行くようにしています。笑
※土日の午後などは結構混雑します。並ぶ時もあります。

甘露さんがきっかけで中国茶を家でも飲みたい!と思って、
色々探してみたけど
「どこから始めたらいいのか分からない…」
っていう感じでした。
勘で買ってみたけど、他にもおいしいお茶があるのでは!?と思って、
中国のSNS微博で「オススメのお茶教えてください」ってお願いしてみました。


「中国茶を買いたいのですが、あなたのおすすめのお茶は何ですか?」
というド直球質問の投稿。
このとき購入済みだったのが
・桂花(金木犀)紅茶
・小青柑(ちっちゃなミカンにプーアル茶が詰まったお茶)
・鉄観音茶(ウーロン茶の一種)
・高山茶(友達の実家で作ってるお茶、多分緑茶だと思います)
でした。

あっという間にコメント数が100件を超えて超ビックリしました。笑
今回は、こちらの投稿に寄せられた、
中国のお友達のオススメのお茶をまとめてみました。



中国の人たちに人気のお茶ランキング(私の微博調べ)
は以下のようになりました。

1位:プーアル茶
2位:金駿眉、茉莉花茶
4位:龍井茶、白茶
5位:大紅袍(岩茶)
6位:正山小種
7位:鉄観音、滇紅
8位:鴨屎香、毛尖緑茶


その他にも色々なお茶を挙げていただきました。
コメントを添えてご紹介していきます。


1位はプーアル茶

プーアル茶はどうやら中国でも定番みたいです。
「如果你想要普洱茶,我可以送给你,自己家种的」
(プーアル茶が飲みたいなら、ウチの自家製のやる送ってあげるよ)
なんて言ってくれる人まで登場しました。笑
プーアル茶!とだけ答えた人が多かったんですけど、
中には私と同じく「小青柑が好き」という方もいました。
菊普茶(菊の花とプーアル茶を一緒に淹れたお茶)をオススメしてくれた方もいたので、
アレンジバージョンも人気なのかもしれませんね。

2位は金駿眉と茉莉花茶


茉莉花茶は前から知っていたのですが、「金駿眉」というお茶はここで初めて知りました…
福建省の武夷山で生産される紅茶なんだそうです。
「金骏眉茶香外还有种奇妙的花果香(金駿眉は茶の香りの他に、花や果物の不思議な香りがします)」
との事。興味をそそられて購入してみたのですが、
確かにほのかに甘い香りがします。

茉莉花茶の愛好者は結構アツいコメントが多くて、笑
「茉莉花茶yyds(永遠の神、という意味のネットスラング)」
「有清香的味道(すがすがしい香り)」
「福州の茉莉花茶を試してみて!香りがとても美しいよ~」
などのコメントを寄せていただきました。
誤解されることも多いようで、
「ジャスミンのお茶じゃなくて、ジャスミンの香りのお茶の事だよ」
と丁寧に教えてくださる方までいました…笑


4位は龍井茶、白茶

実は私、龍井茶は名前を知ったのも初めてで、
白茶は「よく見る名前だなぁ」程度の知識しかなかったです。
龍井茶は杭州市特産の緑茶なんだそうで、
「私は杭州人として、龍井茶を推薦しなければならない!」と言う人や、笑
「春が明ける前に買ってね」という具体的なアドバイスまで。
ドライの金木犀やジャスミンを一緒に淹れる人もいました。
もしかしたらちょっと通向きなのかな…?

一方、白茶をおすすめしてくれた方は「初心者におすすめ」と太鼓判!
「白毫銀針がおすすめ~受け入れ度が高くて、お茶を飲み始めたばかりの人に向いています」
「私は福県老白茶がおすすめ!バニラ気持ちいい香りがするよ」
などのコメントを寄せていただきました。
アツめのお湯で蒸らし時間を長めにするとおいしい、という方も。
でも、お茶は淹れ方で色々な味が楽しめるそうなので、自分で工夫してみて!だそうです。

5位は大紅袍(岩茶)

第5位のお茶も初めて見た名前だったのですが、
福建省の北部にある武夷山という珍しい形の岩山の一角、
九龍巣と呼ばれる岩壁に樹齢400年を超す古木を4本だけ残している貴重なお茶なんだそうです。
なんかすごく神話っぽくて中国を感じます…
お茶ファンの方からは、ジャスミンや蘭の花を髣髴とさせる香りがする
とのコメントをいただきました。
今度買ってみたいなぁ

6位の正山小種はミルクティーファンにおすすめ?

正山小種も福建省の武夷山付近で生産されるお茶で、
星村というなんとも可愛らしい名前の村で生産されるんだそうです。
松の薪で燻製した紅茶なんだとか。
正山小種をオススメしてくれた方々はみんなミルクティーにするのをおすすめしてくれました。
「紅茶が好きなら是非飲んでみて!」
「ミルクティーにすると冬に合う味になるよ」だそうです。


7位は鉄観音と滇紅

鉄観音茶は日本でも購入し易いし、ご存知の方も多いのかな…?
と思うのですが、ウーロン茶の一種で、半発酵なんだとか。
茶葉の知識には乏しい私でも鉄観音茶はよく知っていて、
1番最初に「これなら大丈夫だろ!」と思って購入したのも鉄観音でした。笑

滇紅は雲南省で生産されている紅茶で、伝統的な製造方法を今も守っていることでも知られているのだそうです。
記事冒頭でご紹介した甘露さんで先日いただいたのですが、
すっごくいい香りでした…!
なんとも濃厚なのにまろやかで、なんとなく甘かったです。


8位は名前にビックリな鴨屎香と、尖ってる!!?毛尖緑茶

実は私、このビックリな名前のお茶は前から名前だけは知っていて
「どんなネーミングだよ…」って思ってました。
すごくド直球に翻訳すると「鴨屎香=カモの排泄物のニオイ」
ええええ!!??って思いませんか?笑
おいしすぎて盗難防止でこの名前になった、なんて話もあるんだそうです。お勧めしてくださった方によると
「名前に驚かないで!潮州人はこのお茶を本当に愛してますから!」
「香りが濃厚で、ただ飲むだけでとてもおいしくて、レモン茶を作ってもおいしいです」
だそうです。
まだちょっと疑う気持ちもありますが、今度試してみようと思います。笑

同順の毛尖緑茶は、白亳(白い産毛)のついた茶葉がツンツン尖ってるのだと
か。
味についてのコメントは無かったので、これも試してみるしかないですね!


その他のオススメのお茶

複数の推薦者が出現したのはここまで。
以下はちょっとマニアック?なお茶達のようです。

・絞股藍(甘茶)
「甘いお茶が好きなら、是非試してみて!」との事です。
日本の甘茶と同じ味なのかな…??

・崂山緑茶
「青島人は崂山緑茶を推しに来た!」
地元のお茶を推してくれる方、他にもチラホラいたけどホッコリしますね。

・蒙頂黄芽&蒙頂甘露
どちらも四川省の蒙頂山という場所で製造されているそう。
ど、どんな味なのかな…(蒙頂甘露はどうやら甘いようです)

・金線蓮泡茶
金線蓮とは、金色の葉脈をもつラン科の植物で、高級漢方みたいです。
「正確にはお茶ではなく漢方ですが」と前置きの上でご紹介いただいたのですが、
「素敵な味がする」んだとか。ちゅ、抽象的で気になる…!笑

・碧螺春
いぶしたような、炒めたような、不思議な香りのするお茶、とご紹介いただいたのですが、
ニセモノも多いみたい…!買うときはちょっと注意が必要かもしれません。

・古樹蜜欗
蜜のような甘い香りと、スースー感のあるお茶なんだそうで、
オススメして下さった方曰く「冬に似合う味」だそうです。

・竹葉青
四川省のお茶で、まるで新緑のような緑色!だそうです。
オススメしてくださった方曰く、
「竹葉青は商標が必ずしも必要なくて、”竹葉青”がタイプの名前です。商標登録されたものは価格が高いです」と教えてくださりました。
きっと、それぞれに自分のお気に入りのお店とか、あるんでしょうね…!

・金銀花茶(スイカズラ茶)
・祁門紅茶(安徽省祁門県で生産される紅茶)
・金萱茶(ウーロン茶の一種)
・黄山毛峰(安徽省の黄山で生産される緑茶、ランクが高いものだけこの名前で呼ばれるそうです)
・英紅九号(これもミルクティーをおすすめされました)


アツいプレゼンの数々を読んで、笑
膨らんでいた中国茶への興味がさらに膨らむのを感じました。
中国のお茶は本当に色々ありすぎて、迷子…!だったのですが、
「好きに楽しんだら良いよ」とたくさんのフォロワーさんに言っていただいて、肩の力が抜けたような感じです。
私もよく「抹茶を飲んでみたいけど、作法が難しい」と言われるので、
気軽に抹茶を楽しめる寺院や日本庭園などを紹介したり。
喫茶文化は文化交流にもってこいだな、と改めて感じました。