見出し画像

筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)はもうやらない。

最近のスポーツクラブ/フィットネスクラブには、フリーウェイトコーナーがある所が多いような印象を受けるのですが、いかがでしょうか?

私がジムでの筋トレを始めた(34年前)所は、フリーウェイトが充実していましたが、就職で転居して新しく入ったスポーツクラブには、フリーウェイトはダンベルのみ(しかもMAX20kg)、マシンも油圧式で、本格的に筋トレをするのは物足りない設備でした。
フリーウェイト(ダンベル、バーベル)は本格的に筋トレをする人には欠かせない道具ですが、初心者には取り扱いが難しく、昔(20〜30年前?)のスポーツクラブ/フィットネスクラブではフリーウェイトを扱わない、有っても軽いダンベルのみという所が多かったように思います。マシンも油圧式の所も多く、油圧式は安全性が高い反面、本格的な筋トレには物足りないものでした。

そういう時代を経たからなのでしょうか?最近のスポーツクラブは、フリーウェイトコーナーも充実し、マシンもケーブルと滑車で重りを吊り上げるタイプの施設が多いように感じます。今では油圧式トレーニングマシンは「お年寄り向け」というのが私の印象です。

ジムにフリーウェイトコーナーがあると、最初は興味がなかったとしても
周りの人たちの影響を受けたりして、筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)にチャレンジしたくなります。
私もトレーナーのアルバイトを始めた時、最初に教わったのは筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)の正しいフォームやテクニックでした。
最初は、ベンチプレスで80kgしか上がらなくても、正しいフォームを身につけるだけですぐに100kg上がるようになりました。正しいフォームにテクニックが身につけば、110kg、120kgと重量は伸びて行きました。スクワット、デッドリフトも同じです。
しかし、勘違いしてはいけないのは、重量は伸びているわりには、筋肉量はあまり増えていないという事です。重量を持ち上げるテクニックが上達したのです。
筋トレをする目的が、より重い重量を持ち上げる事であればそれでいいのですが、筋肉を鍛える事が目的だと、だんだん目的がそれてしまいます。
筋トレとしてのベンチプレスは、大胸筋を集中的に鍛えるトレーニングですが、競技としてのベンチプレスは、全身の筋肉を動員してより重い重量を持ち上げるテクニックを競うものです。
そして、より重い重量を持ち上げる事に挑戦しだすと、必ず怪我を伴います。関節(靭帯や腱)や腰椎を痛める怪我です。私も最初の1年目で何回も痛めました。
当時は23歳という若さもあり、少々の痛みもすぐ治っていました。
でもその頃の無理が40歳になる頃にいろいろ古傷となって苦しんだという話は以前書いた通りです。

現在通っているジムは、フリーウェイトコーナーも充実しています。しかし、筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)はもう20年、いや25年?以上やっていません。
今現在、昔の古傷が痛む事は無くなったのでやる気になれば筋トレBIG3をやる事はできます。しかし、関節を怪我するのが怖くてやろうと思わないのです。
50歳代後半にもなると関節や腰を酷く痛めると、下手をすると一生苦しむ致命傷になりかねないので、無理をする事は極力さけています。
「筋トレは諸刃の剣」である事を、中高年はしっかり意識する事が大切です。

フリーウェイトが充実しているジムであればおそらくマシン環境も充実しています。筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)の代替となるマシンも多く、怪我のリスクが少ない代替トレーニング方法があります。
個人的な意見ですが、「中高年はいまさら筋トレBIG3にはチャレンジしない方がいい」と思っています。あくまでも個人的意見ですけどね。。

もちろん、中高年でも筋トレBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)の競技であるパワーリフティングの大会に出場している人も居ます。
おそらく、そういう方々は長年の鍛錬や怪我をしないノウハウをもった上で
挑戦し続けていると思いますので、もし中高年で筋トレBIG3に挑みたい方は、信頼できる指導者の元で行う事をお薦めします。
中高年が見様見真似で若者に混じって筋トレBIG3で力比べをすると、きっと痛い目に会います。

Quoraで興味深い書き込みを見つけました

「高齢者の筋力トレーニングで注意したいことは何でしょうか?」とういう質問に対し「筋力トレで、3〜5割の高齢者が、筋挫傷(肉離れ)、関節障害、靭帯損傷等を起こし、トレーニングプログラムから脱落し、数ヶ月から数年後には、高率に寝たきりになっていきます。」
との事。これは筋トレBIG3限定の話ではなく、高齢者の筋トレ一般的な話です。私も中年からそろそろ高齢者になる歳です。本当にこれだけは気をつけなければなりません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?