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アイドルオタクの「推し本」を教えてもらいました

「読むと推しを思い出す本、登場人物を推したくなる本、推しがいる身として共感できる本、とにかく推したい本などなど、アイドルオタクのあなたの『推し本』を教えてください!」
ということでTwitter&マシュマロで「推し本」を募集しました。お送りいただいた本を紹介していきます!

その前にまずは私の推し本から!

『DIVE!!』(角川文庫)著:森絵都

中学生のときにはじめて読んで以来、「何かおもしろい本ない?」と聞かれたら絶対に勧めている一冊。HiHi Jetsのメンバーが出演した実写ドラマで知った人もいるかもしれない。登場人物が全員魅力的で、特に最終巻の展開が最高! 分冊版は図書室で何度も借りて読み返していたけど、2008年に発行された単行本バージョン(画像のもの)にはキャラクター資料集がついていたから即買った。ケースに入ったぶあついハードカバーという物理的な存在感も好き。

続いてさっそくマシュマロでいただいた本を紹介していきます。

『時生』(講談社)著:東野圭吾

「トキオ」という少年の過去現在未来が交錯する愛の話です。初めてこの本読んだのがもう15年前になりますが好きでもう何回も読んでます。そしてなぜかSEKAI NO OWARIの「眠り姫」という曲を聞くとこの本の事思い出します。ぜひ曲も聞いみてください。

マシュマロより

曲と合わせておすすめ、というのが素敵ですね!

続いて、なんと8名中2名の方から「推し本」に選んでいただいたのがこちら。

『ミーツ・ザ・ワールド』(集英社)著:金原ひとみ

「死にたいキャバ嬢と推したい腐女子」の帯に惹かれて購入したのですが、ライの死にたい気持ちも由嘉里の推したい気持ちもすごくよくわかって共感しながらぐんぐん読み進めることができました。出てくるキャラクターもどれも憎めない存在で愛おしく、腐女子・由嘉里が歌舞伎町で生きる人々に出会ってさまざまなことを知り学んでいく姿は読んでいるオタクの自分も疑似体験させてもらえるような楽しさがあります。生死についてはもちろん、アラサー女子の恋愛や結婚、推し活についても考えるいいきっかけになるのではと思います。面白かったのでぜひオタクのみんなに読んでほしい!

マシュマロより

20代も半ばになると世間一般的には“結婚を視野に入れた恋人がいること、または結婚していること”が“当たり前の幸せ”として勧められる世の中で、俗に言う普通の恋愛がなくても自分なりの幸せな人生を歩んでいいんだ、と思わせてくれる作品です。主人公の女性もオタクなのですが、オタク特有の興奮すると口数が多くなる勢いが文字から伝わってくるのも面白かったです。

マシュマロより

おすすめ文を読んでいたら気になりすぎたので私も買いました。オタクにめちゃくちゃ刺さりそうです。

加藤シゲアキ先生の著書も2冊ご紹介いただきました。

『オルタネート』(新潮社)著:加藤シゲアキ

朝起きたら自担が「直木賞候補」としてニュースと新聞を席巻していて、天と地がひっくり返るほど驚きました。「高校生専用のマッチングアプリ」がある世界を舞台にした、爽やかな読後感の青春小説です。直木賞は逃しましたが、「吉川英治文学新人賞」「高校生直木賞」を受賞し、本屋大賞8位です。表紙のホログラムがキラキラしていて綺麗なので、ぜひ一度書店でお手に取ってみてください。

マシュマロより
『1と0と加藤シゲアキ』(KADOKAWA)著:加藤シゲアキ

この本とオルタネートと迷いましたが、まず今はこっちでしょう!と。
加藤シゲアキが作家業10周年を迎えて彼の全てを詰め込んだ贅沢な一冊です。
加藤シゲアキ以外の多くの作家が「渋谷と○○」というテーマで競作しているのが1番の読み所でしょうか。
また彼が筆を取ろうとと思った経緯から今に至るまでの心境のインタビューも読み応えがあります。
推しを想う本というか、推しそのものの本ではありますが。

小説ならやっぱりオルタネートの青春の青臭さと疾走感がたまらないです。ハッピーエンドとはいかない、そう来るか!って所も好きです。

マシュマロより

『オルタネート』は私も読みました! 青春小説というジャンルでありながら年代を問わず楽しめる作品だなと思います。

最後に、アイドルオタクならではの観点でレビューをいただいた3冊です。

『阪急電車』(幻冬舎)著:有川浩

阪急電車の始発から終点までの間に乗り合わせる、いくつかの乗客の出会い(と別れ)のお話です。直接推してるタレントさんとは違うのですが、高3の女の子の付き合っている彼が、最初に読んだ時からジャニーズWESTの濱田くんに頭の中で変換されてしまって(苦笑)もう、濱田くんの声で聞こえてくる状態に(笑)映画を見逃したのが心残りです(いや、見ない方がいいのか…?)

マシュマロより

アイドルの声で脳内再生される現象めっちゃおもしろいですね。


『薬指の標本』(新潮社)著:小川洋子

じめじめした乙女心と埃臭さ…というキーワードが思い浮かびます。標本技術士に恋をした女の子と、思い出を標本にしたくてやってくる人々。松村北斗と出会ってからはどうしても標本士の役を松村にやってほしいと思っています。

マシュマロより

「松村北斗っぽい標本士」と言われるだけで深い沼の気配を感じました。


『マリアビートル』(KADOKAWA)著:伊坂幸太郎

どのアイドルのオタクにも刺さるであろう2人組の殺し屋が出てきます。シンメ、コンビ厨には絶対刺さります!
その名も蜜柑と檸檬です。(中略)とにかく真反対な性格の2人ですが、相性の良さも腕前もバツグン!2人が会話するシーンもすごくテンポが良くすごく面白いです。2人の絆の強さがわかる場面も多々あります。
この作品は「ブレットトレイン」という名前でブラットピット主演で、ハリウッドで実写映画化もされています。映画もおすすめですが、先入観なく見たい方であれば断然小説をおすすめします!小説と映画でストーリーや結末が違うところもあるのでそれぞれ楽しめると思います。
その他にもとにかく運の悪い殺し屋や、冷徹でキャラが立っている登場人物ばかりです。
ストーリーに触れてしまうとネタバレしそうになってしまうので、わかりづらく申し訳ないです。
興味がある方はぜひ見ていただきたいです。
※全体的には暗いテイストのストーリーであり、殺し屋の話なのでグロテスクなシーンも多々ありますので、苦手な方はお気をつけください。

マシュマロより

シンメやバディやコンビって本当にいいですよね!!

以上、7冊(+私のおすすめ本1冊)をご紹介しました。どの本のレビューもおもしろそうでわくわくしますね~!! フォロワーさんたちにとって新しい本との出会いになれば、と思って募集したのですが、私自身がめちゃくちゃ楽しんでしまいました。マシュマロお送りいただいたみなさまありがとうございました!

【おまけ】
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おいしいものを食べます