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不登校中、行事のたびに心が揺れる(56/90)

わが家の息子は、中学3年の約1年間学校へ行きませんでした。当然、行事も一つも参加しませんでした。

学校へ来てほしいと積極的に言わなかった担当の先生も、行事の時は少し違いました。もしかしたら、行事が学校へ来るきっかけになるかも知れない。そう思っていたんだと思います。

学校へ無理に戻そうと思っていなかった私。でも、そういう先生の気持ちはありがたいと思ったし、もしかしたら…という気持ちが私の中にもなかったわけではない。この気持ちは、行かなくていいと割り切っていてもずっと心の奥にあったと思います。

一番大きな行事と言えば、修学旅行。
クラスの中に一緒のグループになりたいと思う人がいなかったら、他のクラスの子でもいいよ、と言ってくれた先生。息子が名前をあげた子に、声もかけてくれました。

これまではクラスの中でグループを作って行動するパターンだったけど、その年からそれを変えた先生。不登校の子が少しでも参加しやすいように工夫してくれていました。実際、そのおかげで参加できた子もいたようです。

それでも、最終的には行かない選択をした息子。多分、そうなると思っていたので、特別驚きはしなかったけど、私はなんとも言えない気持ちでした。

自分のことに置き換えてみて、修学旅行での思い出ってずっと覚えているし、楽しかったから。それを息子は体験できないんだなと思う気持ちと、参加することによっての逆効果だって考えられるから、やっぱりこの選択で良かったんだと思う気持ち。

でもこれは私の気持ちであって、息子の気持ちではない。だから、息子が行かないと選択した以上は、息子の選択を尊重する、でいいはずなのに、なんだか心は揺れていました。

もう一つは、文化祭。先生には、これが最後の大きな行事だから、もう一度声をかけてみましょうと言われました。そこで先生が考えたのは、クラスのお友達からのお手紙。代表の子が届けてくれました。

でもそれを読むこともなく、文化祭も参加しませんでした。
もらったお手紙は、迷いましたが、開けて見てみると、みんないろんなことを書いていました。中には、あの時ごめんと書いてあるものがあって、ここでもまた心が揺れて複雑な気持ちになりました。

そもそも、先生のこうした行動をどう捉えるか、感じ方はそれぞれあると思います。うちの場合は、この前に、先生との信頼関係が出来ていたので、先生の提案も受け入れられましたが、そうじゃない場合もあると思います。

そんな時は正直先生に伝えてもいいと思います。先生も言われないと気づかないかもしれないし、言わないとこちらの想いは伝わらないと思うのです。

そして一番大事なのは、子どもの気持ちです。先生に提案されたことは、息子にも伝えました。反応が悪い時もありましたが、前向きに検討した時もあって、私の判断だけで決めなくて良かったなと思うことが何度かありました。

いくら覚悟が決まっていても、やっぱり揺れるものです。結果的に私は、学校へ行って欲しいなと思う気持ちをゼロにすることはできていなかった。そう思う自分を責めるつもりもなかったし、親としたら当然かなと思っていました。この辺は考え方はそれぞれだと思うので、あくまで私の場合です。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

ひとりごと

どちらの時も、無理に働きかけたわけではなく、息子の決断を尊重したので、結果的には良かったと思っています。私がこうだったから、息子にもその体験をさせたいとつい思ってしまいがちですが、私と息子は別なので。どんな時も私の気持ちは置いておいて、子どもの気持ちを優先することが一番かなと思います。

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