1.ほめるのはタダ

ほめること

他の経営者や先輩から、教えてもらえないことが「ほめる」ことです。正確に言えば、「他人をほめる」ことが良いことは教えてもらえているし、教わらなくても分かるという人は多いでしょう。
 ただし、意思をもって部下や上司を「ほめる」ことは教わらないと思います。「意思」をもってほめるとは、どの様なことでしょうか。
 「意思」とは、この事柄「成果・行動」に対して、部下や上司が自分の成果を評価して欲しいと感じられた時に「良くできた」「頑張ってやってくれた」「すごいね」と、次回も同様に働いてもらえるよう、もっと成長してもらえる様に評価することです。
 この、次回どの様になってもらいたいかを考えてほめることを「意思を持ってほめる」と言います。その時を労う言葉としてほめるのも大切です。少し先を考えると、人は意識で仕事をしているので、意識の向上がはかれればもっと働きます。
こんな事がありました。
 副社長が従業員から愚痴を聞いたそうです。どんな愚痴かと言うと「給与が安い」という愚痴です。副社長はそれを聞いて、「何だアイツは」と、こちらに少々怒り気味に話しておりました。
 実は、従業員はもっと伝えたいことがあったのです。「こんなに頑張って仕事した、僕を褒めて、労って」です。特に中小企業の課長クラスの従業員は、仕事をしても当たり前、新人の頃から面倒を見ている副社長は、心の中では従業員に感謝をしていても「長い付き合い、そんな事は言わなくても分かってる」と思っています。しかし、従業員としては、現在行った仕事や業務に対して「褒めて欲しい」と思っています。でも、「褒めて欲しい」とも言えないので、不満「愚痴」をこぼすのです。
 自分も含めて、ちょっとしたことでも褒められると嬉しいものです。褒めるのは、コストも時間も掛かりません。褒めていると「会社の環境が良くなります」従業員の肯定欲求を満たして、効率化と創造力を向上します

まとめ

(1).「ほめる」ことには、お金も時間も掛からない。
(2).役職が上ほど、褒められる機会が少ないので欲している。
(3).「給与が安い」との愚痴は、別の本質がある場合も多い。
(4).社長の褒め癖は、社員の成長と会社の発展を向上させる。
(5).管理職には、1怒ったら、2褒める様に教育しよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?