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積読書籍から

熊谷守一「へたも絵のうち」から 第一章の扉にある言葉

絵はそう難しく考えないで見たら
それで一番よくわかるんじゃないかと思います
絵は言葉と違いますから
言葉なんかになると
例えば青といわれたら青という言葉の範囲があるけれど
絵の場合はそのうちのどの青かということがあって
実際の青を描くんですからそこで決定するんです

美術館やギャラリーに行って絵や写真を観ることが好きだ
昔から見ているので、そこそこに情報が入ってくるので
見に行く展示をその中から選ぶ

でも、よく掲示されている説明文はまず読まない。
下手をすると、タイトルすら読まない。
(タイトルは作家さんの表現の一部だから、それは流石に良くないですが)
ずっと観て回ると、そのうちいくつかに「ザワっ」とするような感じを受ける。
たぶん、その感覚が好きなのだろう。
そういった作品は、また観たい。
私にとってはそういったものを感じられる作品が「好き」なのだ。
その意味で、作品は「好き」「好きじゃない」「どちらでもない」のどれれかになる。

本当は「何故この作品が好きなのか?」を考えることが必要なのかとも思う。
それを考えることで、例えば自分で写真を撮ったり、絵を描いたりするときに
もう少し頭がはっきりするのかなあ。

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