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013: スイッチ&シグナル

ケルタエを楽しんだ後、TAKさんが取り出したのが「スイッチ&シグナル」。なんでも中古で安く購入できたのだとか。鉄道ゲームの協力ゲームって珍しいような気がする。一体どんなゲームなのか。



ゲーム概要

ヨーロッパまたは北米マップで列車運行システムをコントロールし、円滑に積み荷を港へ運ぶ完全協力型列車ゲーム。プレイヤーたちは大陸に散らばった荷物を規定時間内に全て港へ運ぶことができたら勝利となる。

デザイナーは、デビッド・トンプソン(David Thompson)。ウォーチェスト、アンドーンテッド・ノルマンディーなど戦闘するゲームが多いデザイナーなのに、協力鉄道ゲームという彼にとっては一風変わった作品。

後で知ったのだが、2021年ドイツ年間ゲーム大賞SDJの推薦リストにも入っており、誰でも遊びやすいゲームとなっている。

マップはヨーロッパと北アメリカ

メインボードは通常のヨーロッパとハードな北アメリカの2マップが収録されている。今回はヨーロッパマップを2人で遊んだ。まず2D6のダイスを振り、汽車を3つ配置する。

汽車には、特急列車の黒色、快速列車の茶色、鈍行列車の灰色の3種類があり、それぞれ特殊なダイスが用意されている。黒のダイスは最大値が5だが、灰色の最大値は3となっており、このダイスにより汽車の進むスピードが変わる仕組みだ。

これらの汽車をうまく運行して、パリやベルリンなどヨーロッパ各都市にある荷物を全てマルセイユの港へ運び込むことが勝利条件となる。

ちなみにマップ左上では、郵便馬車のようにゲーム中1回だけ使用可能な特殊能力を持った3人のおじさんたちが見守ってくれているw

汽車の動きは運任せ

ラウンドの開始時に運行カードを捲る。そこに今回出現する汽車の種類や移動する汽車が指定されており、その汽車と同色のダイスを振り、その目の数だけ汽車を進める。

運行カードは16枚ほど(多分プレイ人数により違う)あるが、これが失くなる前に荷物を全て運ばなければならない。意外とこの運行カードによる運要素が強く、汽車を動かしたいのに増えるアイコンだったり、黒を動かしたいのに灰色だったりと思うようにいかない。

カードを引くたびに一喜一憂してしまうため、ファミリーで遊ぶと盛り上がるゲームに感じた。

チクタクバンバン!?

アクションは手札のカードをプレイすることで行う。
・汽車を進める
・ポイント切り替え
・信号の切り替え
3種類のアクションを駆使して汽車をうまく進めなければならない。

手札のカード写真を失念してしまったためBGGより引用

汽車が進む時にポイントが封鎖されていたり、信号が青になっていないと汽車が停止して時間トークンが失われる。7個の時間トークンが無くなると運行カードが1枚破棄されてしまうので、うまく汽車の進路を準備することが重要となる。

好き勝手に進む汽車のレールを準備するところは、(おじさんにしか伝わらないかもしれないが)昔流行った「チクタクバンバン」を思い出してしまう。

難易度はちょうど良いが、奉行問題はある

最初は3つしか汽車がいないため、のんびりと荷物を運ぶ準備などを行なっているのだが、次から次へと汽車が思いもよらない場所に出現して動き出すため、中盤からは非常に忙しくなる。

カード運にもよると思うが、最初はけっこう余裕があり簡単に思えたが、汽車が衝突しないようにしながら、時間内に荷物を運搬するのはなかなか難しく、とても熱中してしまった。

今回は仲の良いTAKさんとの2人プレイだったので問題にはならなかったが、協力ゲームの問題点である「奉行問題(誰かが指示して他のプレイヤーのその指示通りにプレイする。)」は全く解決していない。そのためプレイするメンバーには注意が必要だろう。

感想

今回の満足度:7点(10点満点)

普通に面白かった。
特筆すべき点はあまりないが、とても素直な作りで安心してファミリーで遊べるゲームだと思う。汽車のコンポーネントも可愛く、プレイ時間も45分とちょうど良い。さすがSDJ推薦リスト。

特にワチャワチャと走る複数の汽車が衝突しないようにルートを確保しつつ、走行する順番や荷物の運び方などを考えるのは動的なパズルゲームのようで面白い。

運要素が強く、ガチゲーマーが本気になって取り組むゲームではないと思うが、今回はあと1個の荷物を運べばクリアできたギリギリの難易度になっており、案外バランスはうまく取っているのかもしれない。

小4の息子は喜んで遊んでくれそうなゲームだなぁ。


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