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バルセロナ

先日、ボドゲカフェDEJANAでバルセロナを遊ばせていただいた。とても悩ましくも面白いゲームだったので、その感想を。



ゲーム概要

19世紀中ごろ、人口密集により劣悪な生活環境に苛まれていたバルセロナを救うべく、都市計画家のイルデフォンソ・セルダによって大規模かつ大胆な都市計画が策定された。プレイヤーたちはその壮大な計画において新鋭の建築家となり、歴史に名を残す建築家となることを目指す。

アクション選択の組み合わせが悩ましい!

手番では袋から引いた市民トークン2つを交差点に置く。これがアクション選択となっており、縦列のアクション横列のアクションの2つのアクションを行うことになるのだが、この選択が非常に悩ましい。

また置いた市民トークンは全プレイヤー共通の建物の建築リソースとなるため、他プレイヤーを利するような場所には置きたくない。これがまた悩ましいw。

やはり好きなアクションの組み合わせというものはあるのだが、その交差点にトークンが置かれてある場合は選択できない。では、一つは我慢して隣の交差点にトークンを置くことになりがちだが、手番の最後に建物を置くことが出来るので、それも考慮した上での場所決めを行わなければならない。これが非常に悩ましく面白い。

道路を敷設して路面電車を走らせることは大事!

路面電車を走らせるアクションを行うと、電車の止まった列のアクションが追加で行える。これにより有効な行動を取れることも多いが2マスまでしか移動できないため、なかなか難しい。

しかし、自分の道路を建設すると道路で繋がったルートは1マスとして数えられるため、上手く道路を敷設することでゲーム終盤では盤面の端から端まで移動することが可能となる。これが計画的に出来ると非常に気持ちが良く、後々の苦しい場面で何とかなるので重要と感じられた。

市民トークンが貯まると一時代が終了し中間決算

建物を建てていくと市民トークンが蓄積されてくる。バルセロナの街に市民が集まってきているのだろうか。ある一定数集まると一時代が終了となり、中間決算が行われる。

(その時代の目標)x(セルダの機嫌w)が得点となるため、目標を達成しつつセルダさんの機嫌をとっていく必要がある。ちょっと面白い仕掛けと言える。ゲーム的には都市開発の指針となるため、非常に分かりやすく上手い仕掛けだと感じた。

個人ボードは重ゲーらしい解放要素

個人ボードでは、敷設する道路、交差点、路面電車の能力、サクラダファミリアの建設など解放要素が満載で、現代の重ゲーっぽいポイントサラダとなっており非常に悩ましい。

個人的にはこの辺りをもっとシンプルにした方が遊びやすくて、メインボードの都市開発に集中できるような気もするが、それだとインタラクションが強すぎるのだろうか。悪くはないが、ちょっと煩雑になっている印象もあるので、もう少し何とかして欲しい気がする。

ちなみに個人ボードの石畳タイルを解放すると、リソースの倉庫が拡大されつつボーナスももらえる。また建築タイルを獲得することで最終勝利点が加算されるのでゲーム中の目標となるだろう。

徐々に出来上がるバルセロナの街が美しい!

ゲームが進むにつれて盤面はどんどんと賑やかになっていき、美しいバルセロナの街が出来上がってくる。これは非常に見栄えも良く素晴らしい。何度も言っているが、終了時の盤面が美しいゲームは最高なのであるw

評価: 8点(10点満点)

これはかなり面白かった。手番では交差点に袋から引いた市民トークンを2個置くだけなのだが、それがとてつもなく悩ましく面白い!美しいバルセロナの街が出来上がってくる感じも好み。だが、かなり思考時間を要してしまうタイプなので、ダウンタイムの長さはちょっと気になった。

2人プレイで、インスト30分、プレイ時間136分。ちょっと長いかな。慣れればもう少し短くなると思うので、またプレイしてみたい。個人ボードの要素をもう少しシンプルにして遊びやすければ9点だったと思う。惜しい。

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