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ファッション小売業のお金事情①

前回もお話しさせて頂いたように、
私は「ファッション小売業で働く皆さんに貢献する」ことを目的として連載をさせて頂きます。

その第一回のテーマは
「お金」です。


アパレル販売員を含む卸売業・小売業の一年の給与平均は364万円と、宿泊業・飲食業、サービス業よりは高収入ではあります。
しかしながら、製造業や不動産業・物品賃貸業はやや低く、特別なスキルや技術が必要な職種の年収に比べると下回る傾向にあります。

そのため、本来自分がやりたい仕事ではあったが、給料を理由に退職していくメンバーを何人も見て来ました。

皆さんも少なからず、「こんな給料じゃやっていけない」「家族を養えない」等の理由で転職の検討や不安な思いをしているかもしれません。


まず初めにお伝えしなければならないのは、今すぐに給料を上げる術は無いという事です。
コロナの影響でこの業界も大打撃を受けており、昇給の見送りや、減給になる企業も多いと聞きます。

しかしながら、給料は変わらないまでも
「手取り」を増やす事は可能なのです。


この業界の人はそれを知らない人があまりにも多過ぎるのです!

では、どうやって?

それは、企業の「社員割引」の罠について考えなければいけません。



皆さん、いかがでしょうか?
勤めてる企業の洋服を何割引で購入出来ていますか?5割?いや6割でしょうか?
企業により異なりますので、一概には言えませんが仮に5割だとします。


この一見割引で安く買えて喜んでいる商品は全て「課税対象」になっている事はご存知でしょうか?
(厳密にいうと3割引以上されて購入している商品)

これはとてつもなく恐ろしい事なのです。
何度も言います。

めちゃくちゃ損をしています!!



仮に、一般企業に勤める年収400万の人がいたとします。この人の手取りは約315万となります。

しかしながら、この業界で働く人たちはそうではありません。
同じく年収400万円のファッション小売業の人がいたとします。

みなさん年間いくら自社の商品を買いますか?
多い人は60万円前後買うのではないでしょうか?


一年間で120万円分を半額で60万円で買ったとします。

この差額の60万円(値引きされた分)が所得に上乗せされるのです。


つまり、この人は知らず知らず年収460万円の人と同じ税金を支払う羽目になっているのです。

こわい。。

この人の手取りはどうなると思いますか?

約295万円です。。。


先程述べた、一般企業の同じ年収の人と比べて手取りが20万円も違います。(月に換算して約1.7万円の差が出ます)

何故こんなに差が出てしまうのか?
給料の控除項目の中で、


所得税と住民税に負担がかかり手取りを大きく下げているのです。


目先の安さに囚われている様では、この課税ループから抜け出す事は出来ません。

次回は、どうやってこの罠にハマらない様にするのか?回避する方法はあるのか?
その術について書いていきます。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

これからも宜しくお願いします。

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