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カカオハンターの小方真弓氏の講演から【経営】

 チョコレートのお話をしましたが、去年の9月にカカオハンターという聞きなれないお仕事をされている小方真弓氏の講演から学んだことをお話します。

 小方氏のプロフィールなどは検索してみてくださいね。『情熱大陸』にも出ておられたのでご存じの方もいらっしゃると思います。

 カカオハンターというのは、凄く短く言いますと、美味しいチョコレートのために誰もしらないコロンビアのジャングルの奥地まで探しに行ったり、

馬に乗って探しに行く

(現地の人の案内で馬に乗って行くそうです。)

品質改善のためや、生産者の生活向上のために生産者の方を指導したり、そしてチョコレートの最終商品にして販売するお仕事だそうです。

 カカオハンターズ ジャパン㈱という会社を立ち上げられ、スタッフと共に活動されています。(こちらもHPをご覧ください。)

HPに、

------------------------------------------------------------------------------------世界には、チョコレートを知らずにカカオを栽培している人
カカオを知らずにチョコレートを口にしている人がたくさんいます。
離れたふたつの世界を、美味しさと笑顔でつなぐことが、私たちの夢です。
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とあるように、カカオのことや、カカオ農家さんのお話をしてくださいました。

 カカオというのは、枝や幹に直接なるのだそうです。なんとも不思議な感じがします。

カカオが幹になる

(幹についている緑色のラグビーボールのようなものがカカオの実です。)

 農家さんはカカオが最終何になるのか知らずに栽培されているそうです。沢山売れるようにという感覚なので品質意識は低いとのこと。そして労働対価は非常に安いとのこと。

 フェアトレード(発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組み)という言葉を目にする機会が増えましたが、現地のお話を直接聞くことで、実情が把握できました。

 世界中の人々が豊かになれるよう、バランスの良い経済発展のために、フェアトレードの取り組みをしている企業から買うことにしました。超々微力ながら、良い方向にお金が流れていくことを意識します。

 そして、カカオ農家さんが最終製品に興味関心を持つことによって品質が向上する点も勉強になりました。

 私のクライアントさんの中には、今まで商社を通してオーダー通りの原材料を供給していましたが、その原材料を使って最終商品(自社ブランド)をつくることで、会社全体の収益があがるというビジネスモデルも多いです。

 実際に最終商品までつくって販売してみて、原材料がどうあればよいか身をもって学ぶことが多いからです。それで品質があがり取り引きが増えるという好循環が生まれています。

 もちろん、新たな商品カテゴリーを市場に提案することで、新規の顧客を獲得することにもつながります。

 最終商品を作る側としても、最終商品の実績がある企業様との取引は「つーかー」で話が通じますので、良い化学反応が起こり魅力的な商品をつくることができます。

 深みのある良い商品開発には、川上~川下まで知り尽くしておくことが大切だと学びました。

 


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