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一流ではないデザイン会社から学んだこと。【コラム】

私のお眼鏡にかなうデザイン会社との取引しかしてこなかったので、どこもそれぞれのコンセプトにぴったりな、いやそれ以上のデザインを挙げてこられるのでこれがあたりまえとなっていました。

しかし、今回ばかりはあてにしていた方がご病気で営業担当頂けないと言うことで、他の方が営業をされたのですが、遠い昔まだ私がマーケターの仕事についたばかりの頃に出会ってような方でした。

話がとんとかみ合わない、クライアントをだまして約束の納期をしれ~と変えてくる、それを指摘すると、「この間からこのスケジュール表で確認しております。」といかにもこちらの確認ミスのような言い方。年度末納品でしたので、少し早い目にということで合意した納期でしたが、どうせアップするのは4月だから3月31日でもいいのだと思ったということらしいのです。

クライアントからご指摘があって慌ててスケジュール調整をしましたが、「皆さんにご協力してもらわないといけないので・・・」「えーーー、最初から28日納期ではなく31日納品のスケジュールを組んでいたの???」という有様。どちらに向いて営業しているのやら・・・。

そして極めつけは、撮影をしたのですが、当初予定の写真が使われず、何撮っているのかよくわからなかった写真にすり替わっていたのです。

担当者が最初に出してきた案をごり押しするために、本来撮るはずのカットはアングルが違ったので私が直接カメラマンに指示出しをしたので、よく覚えております。(といいますか、全部のカットを頭に入れております。)

これは違うと指摘すると、「先方の部長に私が直接確認を撮ります。私はこちらのほうがいいという判断です。」というお返事。何故??と思いましたが、どうやら自分の最初の意見を押し通すために、先方の部長に気に入られているから、コンサルを飛ばそうというのです。

もちろん、これには先方の部長は怒り心頭です。当然ですよね。ミーティング時に撮影した写真の入ったデザインを提示するや否や、クライアントの部長様が、「この写真は違う。他にあるのならそれをきちんと出してくれ。」と先に言われたのです。

デザイン会社の営業は、「・・・・・」

こうやって、このデザイン会社とのご縁は切れました。

私がディレクションしてましたので、申し訳ないやら情けないやらでひたすら謝りました。

どうも、こう長年この仕事をしていますと、できる人ほど謙虚で引き出しがたくさんあって、クライアントの意向に沿ってくれます。仕事のできない人ほど、クライアントを見下し、自分のエゴを通そうとします。そして仕事がなくなっていくのです。

このようなことはサラリーマン時代にありましたが、プロになってからは選びますので全くなかったので本当に疲れてしまいました。

しかも、素材引き上げをさせてもらうことになったのですが、厚かましく「引き続きよろしくお願い致します。」と懇願です。クライアントをイライラさせて、裏切られて引き続きも今後もありません。いくらでもデザイン会社はありますので、見下されたり裏切られたりする会社とのお取引はまっぴらごめんです。

一流の人たちとしか仕事をしていないのですが、一流とは常にお客様ファーストで、全力を尽くしてくれる人たちのことだと改めて思いました。

一流だからすぐできるのではなく、一流はこだわりこだわり、三流の3倍も時間とエネルギーをかけてくれます。

このたびの営業担当者は付け焼き刃。クライアントから、「プロとしての意見を聞きたい。」と言われても付け焼き刃だから何も答えられないのです。コピーライターさんは一流の方でしたので、彼女への質問には、なんと、「グッジョブ!」が出ました。これでやれやれです。

さて、次のデザイン会社選定を行うことになったのですが、トラウマとなり迷っております。

実力+人間性を兼ね備えたデザイン会社とご縁がつながることを祈るばかりです。


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