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大塚家具 大塚久美子社長辞任【勝手にコンサルティング⑪】

お昼にこんなニュースが飛び込んできました。迷走を続けていた大塚家具の結末はハッピーとはいかなかったようです。残念ですね。

この件から教訓です。

「特徴が希薄になったら、ブランドは崩壊する。


ということをまざまざと学ばせていただきました。

高級家具の大塚家具は、高級路線を行くべきでした。それが、イケアやニトリの牙城のリーズナブルなカジュアルに近づくようなポジションに舵を切ってしまって、特徴が希薄になってしまいブランドが崩れ去ったのだと思います。

ではどうすべきだったのでしょうか?


高級路線の行き詰まり原因分析


 高級路線でも行き詰り感がありました。それは、高級家具志向の国内ターゲット減少と、時代に合わないデザインと機能性が原因ではなかったでしょうか?


ターゲット拡大戦略(海外富裕層開拓)


 ターゲット拡大のために、海外富裕層へ「Japanブランド」として展開していく手があったのではないでしょうか?もちろん、生活様式が異なりますから、スペックやデザインは現地のニーズに合わせることが大切です。日本の家具そのものを販売するというよりも、「Japanクオリティ」を打ち出します。久美子社長も最近そのような方向に向かいましたが、もっと早くに行くべきでした。


ターゲットのニーズに合ったデザインと機能性


 ターゲットのニーズにあったデザインと機能性の追求は、職人さんたちの意識も変えてもらわないといけないので難し点もあったかもしれませんが、時代に合わせる努力は必要です。


ターゲット拡大(若年層、高齢者、クローゼット)

 

 ターゲット拡大として、若年層のカジュアル家具も大いにあると思いますが、価格としては高級路線のままで、若年層が欲しいと思う種類の家具にします。「少しづつ良いものを揃えていく。」というようなお客様教育があっても良かったかと思います。

 また、高齢者で住まいを小さくしていく際に、「良い家具とともに過ごす日常。」とかなんとかで、そんなに洋服も必要なくなった人には、管理しやすい大きさの上質な家具で豊かな生活を提案します。買い替え需要を促進します。

 クローゼットも増えて、家具需要が減っているのでは?と思われますので、新たな家具カテゴリーとして「クローゼットの中に入れる家具(扉なし)」なんかも新たな需要を掘り起こしできそうです。クローゼットでは、少し味気ない感じがしますので、扉はクローゼットのままですが、中は高級家具のようなしつらえになっていると、ワクワクするのではないでしょうか?


「匠大塚」に日本を代表する家具を託したいものです。


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