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sato流マーケ講座Ⅰ【マーケティングの4P編】

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コンセプト、イメージ・世界観に従ってマーケティングの4P戦略を策定していきます。その時のポイントをまとめました。
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記事一覧

マーケティングの4P戦略【sato流マーケ講座Ⅰ⑱】

  □□□ 大雨で被災された方へ、心よりお見舞い申し上げます。□□□  コンセプトとブランドイメージが決まったら、それに基づいてマーケティングの4Pの戦略を立案します。 マーケティングの4Pとは次の通りです。 ポイントは、 ➀『戦略』とは、何をやって何をやらないかを決めることです。   ➁実際に世の中に新製品なり、新規事業を出してみて、反応を見ながら修正を加えていきますので、まずは「こうなったらいい」という理想を掲げます。不思議と理想以上のチャンスが来ますので、心配

4P-Product ネーミング、パッケージデザインのポイント【sato流マーケ講座Ⅰ⑲】

1.製品・サービスのネーミングのポイント  ➀コンセプトを端的に表現している造語を考えます。  ➁読みやすい、言いやすいものがいいです。  ➂ことばの響きや文字から来る印象は、イメージ・世界観と一致させます   たくさん考え出してみて、これだ!とピントくるものが正解です。  自分で考えるのもいいですが、意味のある含むのあるネーミングはコピーライターさんに依頼して、その中からピンとくるものを選ぶことが多いです。 2.パッケージデザインのポイント  ➀パッケージデ

4P-Product 製品回収から学んだこと【sato流マーケ講座Ⅰ㉑】

 私が手掛けた新製品を発売1か月半後に回収した経験があります。そこから学んだ製品開発の教訓です。 1.開発を作業にしないこと。 『人』が使うものだから、『人の心理』を頭に入れながらものづくりをします。  決して作業をこなすようにしてはいけません。 2.鳥の目、虫の目、魚の目を持つこと。 〇鳥のように、大局的にものごとをみること。 〇虫のように、細部までよく見ること。また同時に複眼で見ること。 〇魚のように、流れを見ること。特に人の心(=価値観)  (これは回収の件

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4P-ヒット商品開発の心理【sato流マーケ講座Ⅰ㉒】

 回収騒動後、次に手掛けた新製品が発売1か月で在庫がすべて無くなる勢いでヒットし、今ではロングセラー商品となりました。  開発ステップは同じですが、何を変えたかと言いますと、『意識』です。  徹底的に「お客様」に意識を置きました。  「新製品・新規事業の成否を決めるのは『コンセプト』 【sato流マーケ講座⑧】」で、ヒットするかしないかはコンセプトで決まるというお話をしましたが、これは統計的なお話です。コンセプト評価が高くても、凡打で終わる製品もあります。  それは大

4P-Product 社内の常識は世間の非常識という意識で【sato流マーケ講座Ⅰ㉓】

 パッケージの裏面や取扱説明書、広告でお客様に新製品のことをお伝えするときに特に注意しなければならないことがあります。 それは、社内で使っている言葉が本当にお客様に伝わるのか?ということ。  社内では当たり前に使っている専門用語は、ほとんどはお客様にとっては「?」なのです。   たとえば、実例ですが、 お薬の形を粉末から錠剤に変更し、リニューアル品の評価のアンケートしたときに、返ってきた回答用紙に次のように書かれていました。 *『 3)剤形 』は、ある設問の選択肢

4P-Price 価格設定のポイント【sato流マーケ講座Ⅰ㉔】

 基本は、  等価対価です。  お客様価値=価格となるように設定します。 お客様価値とは、 『ヒットの方程式 【sato流マーケ講座Ⅰ⑦】』でご紹介しました、 のベネフィットのこと。 です。 最適価格を知るには、コンセプト調査で調べます。 設問は次の通りです。

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4P-Price より高い価格を設定する方法【sato流マーケ講座Ⅰ㉕】

 メーカーなど商品・サービスを提供する側は適正利潤を確保するようにしなければなりません。 お金と時間をかけて開発したものを、市場でより高く売る工夫が必要です。 より高い価格を設定する方法についてお話します。 たとえば、新製品として「台所用洗剤」をつくった場合、 最早市場に沢山の商品があり、高くても298円というのが定着しています。 ですから、これ以下でないとお客様に検討してもらえません。 「プレミアム」とした場合でも、

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4P-Price サービスの値段【sato流マーケ講座Ⅰ㉖】

 形あるものの値段は、お客様が見た目で納得されることも多いのですが、目に見えにくいサービスの値段はどうしたらよいかというお話です。  クリエイティブな仕事、デザイン、コピーライト、コンサル、プログラミングなど値段をどのように付けていいのか悩みますよね。 それは、自分で値段を決めればいいのです。 自信を持って自分の仕事やサービスに相当すると思う金額を提示します。 すると、万人はそれを受け入れます。このクリエーターはこのくらいの値段の人だと理解されます。 そして、自分の

4P-Promotion 広告(質)について【sato流マーケ講座Ⅰ㉗】

 広告で大事なのは、インパクト。  小さな文字でごじゃごじゃ書かれた広告では、お客様の目に留まりにくく、見てもらえません。  そして、インパクトのある広告内容とは、お客様の心にズドーーンと訴えかける広告です。  共感していただき、製品のことをよく理解していただいて、自分にとって必要だと思ってもらうようにします。 心を動かさなければ、購買行動を起こしてもらえないからです。 では、共感してもらい製品のことをよく理解してもらうにはどうすればいいか?  私のクライアントさ

4P-Promotion 潜在ニーズを掘り起こす広告【sato流マーケ講座Ⅰ㉘】

 アンケートで、 「今行っている方法にどの程度満足していますか?」 と聞くと、もう当たり前になり過ぎていて、良いような悪いような 「どちらともいえない」 というのに〇が多く付くと、それは大ヒットにつながる可能性があります。  お客様を観察していて、「不便そうだな」、「面倒そうだな」と思っても、お客様は「こんなものだ」と慣れてしまっているので、不満だと思っていないのです。  しかしそれは、潜在ニーズになっています。  メーカー側は、その潜在ニーズに応える新製品を開

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4P-Promotion 広告(量)について【sato流マーケ講座Ⅰ㉙】

 広告は、ある累積投下量に達すると、一気に効果が出てブレイクするという性質があります。閾値(いきち、しきいち)というブレイクする境目の広告量を超えると、下記のグラフのオレンジの点線ように今までの延長ではなく、S字曲線のように、ウナギ登りになるのです。  広告効果は、認知率であったり、購入率、購入意向率、引き合い数、成約率・・・に相当します。  ただこれは、やみくもに露出すればいいかというと、そうではありません。  徹底的にコンセプトと販売戦略に従って、市場に働きかけた結

4P-Place 販路開拓のポイント【sato流マーケ講座Ⅰ㉚】

 最寄り品は近くのお店やネットの中で買いやすいところで買う商品のことです。日用品などがそうですね。  最寄り品は、買いやすさが大事ですから、沢山のお店に置いてもらうようにします。ネット通販でもアマゾンや楽天など、多くの人が登録していて、すぐに買える状態になっているお店には必ず出品します。  一方、買い回り品は、家具や宝石など、いろいろなお店を回って気に入ったものを買う商品のことです。  ブランドイメージを崩さないように、ブランドにふさわしいお店を選んで置きます。ブランド

期待と満足の関係【sato流マーケ講座Ⅰ㉛】

 最初は良かったけれど、その後、さっぱりという企業様へ。 ニーズがあり、調査でも使用評価が高かったのに、売上が思い通り上がらないからと言って、商品そのものを一生懸命改良続けている企業様へ。 期待と満足の関係を見直してみてはいかがでしょうか? 広告と商品力の関係についてのお話です。

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4P-Promotion 広告媒体選びのポイント【sato流マーケ講座Ⅰ㉜】

 どんどん新規事業が展開していくと、広告屋さんから媒体のお勧めがどんどん来るようになります。  そこで、どんな媒体に広告を出せばよいかというお話です。  ターゲットとなるお客様がその商品カテゴリーについて意識が高まっているところに、広告があると見てもらいやすいです。  たとえば、バスの中や電車の中では、英会話やビジネスマン向けビジネス スキルアップ情報は有効ですね。 お料理の雑誌やサイトに、調味料や加工食品の広告も有効です。  ターゲットが多く見ているサイトだから、