見出し画像

白石の歌姫

宮城県白石市を拠点にピアノ弾き語りのスタイルで歌手活動をされている佐藤美佐子ちゃん。最新作である2020年の12月にリリースしたアルバム「言の葉」に収録されている曲「春の道」の日本語の歌詞を英語の歌詞にするというお役目を引き受けさせて頂き、先日無事に歌詞とデモ音源をお渡しする事が出来ました。

彼女との出会いは、私の音楽仲間のベーシストの齊藤弘介くんの楽曲「brandnewday」(下記url)に、メインボーカルに美佐子ちゃん、私がコーラスで参加させて貰った事で繋がりが生まれました。

「春の道」は白石の豊かな山々に囲まれたその大自然が舞台で、長い東北の冬の終わり、春の姿が見え隠れするその瞬間をぎゅっと凝縮した、それを感じて揺れ動く心の動きや春の喜びにウズウズする気持ちを山のてっぺんで高らかに、美しいメロディと歌声で解放する。そんな歌でした。谷川俊太郎氏の「春に」が春における人の心にフォーカスした歌詞ならば、この曲は大自然の営みの中に生きるという事にフォーカスした歌詞だなぁと、ふと思った。声にならない叫びがちゃんと声となったらこんな感じなのかな。

英詞化するにあたり色々と紆余曲折、苦悩したというかとにかく時間のかかる作業だったと言い訳しますが、出来上がった時にはもう春も後半に差し掛かってしまい、あの春の足音が聞こえる最高のタイミングを、一通り私だけが曲と共に味わうという申し訳ない結果となってしまいました😓でも、この時期をまるまる使って「春の道」を堪能出来た事は、何年もシンガーソングライターとして歩んできた自分にとって最高の体験となった事は言うまでもありません。

出来上がりのご連絡をした所、是非お礼を直接伝えたいとおっしゃってくださり(私としても押しかけてやらせてもらった経緯もあったもので)何かお礼をしたかったので我が家にお招きさせてもらいました。

ご本人に私の自宅のmac前に座って貰い、モニタースピーカーで視聴。デモ音源は私が歌ったもので、イントロからもうソワソワドキドキ…。

声を上げたり、もう早速オリジナルの音源とは別のコーラスパートを探すようにハミングしたり、ぶつぶつと呟きながら最後まで嬉しそうに聴いてくれて。このボーカルならこの楽器を抜いて、こうしたいなぁ…とか、恐ろしい事を口走っておりました。その様子に私はもう既に涙腺がおかしくなっておりましたw 堤防が決壊しないように晩御飯のおかずの事とか考えて何とか耐えました。
ここで泣いたら訳がわからん状態になるやろ。


美佐子ちゃん)山の中のステージでこの曲一緒にLIVEで歌えたら最高のシチュエーションだよねぇ

驚く事に、私も一緒に歌えたらと美佐子ちゃんに言って頂けました。そんなの最高すぎるだろうと飛びつきたい気持ちをグッと抑えて、しかしこれはあくまでも英詞化するだけというお話でしたし、まずは美佐子ちゃんにこのバージョンと仲良くなってもらわない事には自分がしゃしゃりでるべきでは無いという事を脳内会議していました😂でも、それ実現出来たら最高だろうな冥土の土産が出来るなと思った。

私はこの佐藤美佐子というアーティストの、技術は勿論、表現や感性というか感受性の素直さ凄まじさを、今回の英詞化を通して目の当たりにしてしまったので、そここそ壊してはならない大切にすべき所と私は確信していました。
早くにお母様を亡くされ、悲しみや苦労を数え切れないほど乗り越えていらした美佐子ちゃん。そもそも歌を創る・歌うという行為を始めた切っ掛けはご自身を慰める為だったのかもしれないとご本人が仰っていました。

素直に感じた大きな感情、些細な感情、自分をとりまく環境の中に息づいている大いなる存在や何気ない美しさを、呼吸するように自然に表現してしまう。彼女には見えているし、ずっと傍にある当たり前の存在なのかもしれない。それを自分の箱から大切に取り出して、「ほら見て見て」と気さくにみんなに見せてくれる。彼女の創作表現活動をそう感じたのでした。


そんな人に出会う事はこれまで無かったかもしれない。優しさとは裏腹に、彼女の楽曲は聴き手の記憶をさかのぼり、感情と情緒を鷲掴みにする。


私)英詞の塩梅を知り伝える為にデモとして歌唱させてもらったけど 私は今まで自分自身と闘うように歌っていた所があったのね この曲は全く闘う必要がなかった それがこんなにも気持ちのいい事なのかと知ることが出来たんだよね 美佐子ちゃんにひっぱられたし今まで感じた事のない感動が凄かった

美佐子ちゃんもこれでもかとお褒めの言葉をくださったけど、私だってこんだけ感動がすごいんだからね!と、お互いにベタ褒め(いや私は本心からそう思ってるんだかんね!)状態で、しまいにはなんかちょっとお互いが泣きそうになってるという摩訶不思議な感じになっていました😂ウケる。

そんなこんなで、
わきゃわきゃしながら釜虎で頼んだトリッキーな箱に入った五目釜飯を食べて、お土産に頂いた白石の老舗のお菓子屋さん「やなぎや菓子店」のずっしり濃厚なカスタードのシュークリームを平げ、その後も歌う娘たちの談議は続くのでした。

春の道の英詞化にあたり、英詞化のススメ鶴の一声を上げたと伺いました仙台市青葉区本町にございます音屋レコーディングスタジオの比留川さん、そして美佐子ちゃんと私を繋いでくれた齊藤くんに心より感謝御礼もうしあげます😊


山の中で歌う、かぁ〜…☺️はやくコロナが落ち着いて思いっきり歌いたいなぁ。


brandnewday
https://linkco.re/6f4XpNCy

言の葉
https://music.apple.com/jp/album/%E8%A8%80%E3%81%AE%E8%91%89/1550770040

言の葉 試聴(Youtube)
https://youtu.be/5b6ZCs4Cs1o

春の道
https://music.apple.com/jp/album/%E6%98%A5%E3%81%AE%E9%81%93/1550770040?i=1550770051

春の道〜eng ver.(私バージョンのものですがご本人の許可を得る事が出来たので近々Youtubeに上げたいと思います😊)

この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございました(u_u)