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|熊谷めぐみの小部屋|ART & ESSAY

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ディケンズの小説を題材に、気鋭のアーティスト達が作品を制作。熊谷めぐみによる小説案内、作品紹介エッセイとの競演により、ディケンズと現代作家が時を超えて出会います。
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#絵画

ART & ESSAY《4》|熊谷めぐみ & 野村直子|『二都物語』——パリ

 1775年のパリ、18年の間囚われの身となっていたマネット医師は娘ルーシーに連れられて、ロンドンへ渡る。5年後、ロンドンの裁判所では、フランス側のスパイの疑惑をかけられたチャールズ・ダーネイが死刑の判決を受けようとしていた。絶体絶命のピンチに、無気力な弁護士シドニー・カートンが救いの手を差し伸べる。ルーシーに惹かれる男たちは、それぞれの立場で彼女を幸せにしたいと願うが、海の向こうで響き始めたフランス革命の足音は、彼らの上に暗い影を投げかけるのだった。 *  月日は流れ、

ART & ESSAY《3》|熊谷めぐみ & 野村直子|『二都物語』——ロンドン

 1775年のパリ、18年の間囚われの身となっていたマネット医師は娘ルーシーに連れられて、ロンドンへ渡る。5年後、ロンドンの裁判所では、フランス側のスパイの疑惑をかけられたチャールズ・ダーネイが死刑の判決を受けようとしていた。絶体絶命のピンチに、無気力な弁護士シドニー・カートンが救いの手を差し伸べる。ルーシーに惹かれる男たちは、それぞれの立場で彼女を幸せにしたいと願うが、海の向こうで響き始めたフランス革命の足音は、彼らの運命に暗い影を投げかけるのだった。 *  『二都物語

ART & ESSAY《1》|熊谷めぐみ & 横井まい子|幸せがそよぐ季節

Text|熊谷めぐみ  「チャールズ・ディケンズ&ヴィクトリア朝文化研究室」として活動中のモーヴ街5番地・サティス荘。本イベントより新たに「ART & ESSAY」のシリーズがスタートします。  気鋭のアーティストを迎え、ディケンズの小説を題材にした作品を発表。小説のあらすじと小説案内、アート作品解説を熊谷めぐみが担当いたします。  記念すべき初回は、画家・横井まい子様を迎え、ディケンズの二つの小説をテーマに繊細を極める美しい水彩画をお披露目します。  クリスマスの時期、