お試し移住体験@八女市 その5
こんにちは、さちこです。普段は、外国の方に第二言語としての日本語を教えています。どうぞよろしくお願いします。
過日、福岡県八女市でお試し移住体験ができる機会を得た。
八女市は、2006年に上陽町、2010年に黒木町・立花町・星野村・矢部村が編入合併され、総面積は福岡県内2位だという。
八女市内の中心部(旧八女市福島)に古い街並みが残されている。
土蔵造りが多く、また商家的な色彩と職人の工房的な色彩を併せ持つ、江戸・明治・大正・昭和初期の伝統様式の建物が150軒ほど旧往還道路沿いに連なる。
まずは、町並みの入り口にあった福島八幡宮へ。
通常の御朱印以外に、「成功勝利」御朱印もあるとのことでお願いする。
巫女姿の女性が金文字で書いてくださる。必ず成功勝利できそうだ。知らんがな。
福島八幡宮から少し歩くと、「横町町家交流館」があった。
江戸末期に建てられた元造り酒屋の建物を整備し、町並みの魅力や歴史などを紹介すると共に休息スペースもあり、入館無料とのこと。
入ると、職員の方が町並みの歴史を話してくださった。
曰く、
関ヶ原の戦いで石田三成を生け取った(!)田中吉政が、柳河城を本拠とし、
八女の福島城を支城として大修築して城下町もつくり、三男を住まわせたことで、発展したとのこと。
しかし、田中氏は跡取りが生まれず、二代でお取り潰しになったため、
久留米藩(有馬豊氏)支配下となり、福島城は廃城。その後は城が置かれなかったため、残った商人・職人を中心とした町となったという。
「横町町家交流館」を出て、町並みの写真を撮っていると、
自転車に乗った女性から突然声をかけられた。
「観光客?」「どこから来たの?」
びっくりして、目をしばしばしながら、おどおどと返答すると、
・そこの角を右に曲がってすぐの『きくや』さんの「茶の実」
・あちらの角を右に曲がって少し行った所の『このみ園』さんの八女茶
がおススメだから行ってきなさいと、問うてもいないのに教えてくださるので、
鳩が豆鉄砲を食ったような顔になっていたら、
乗っていた自転車を方向転換して一緒に行ってあげると仰ってくださる。
慌てて、自分達で行けるからと御礼を申し上げると、
自転車に乗って颯爽と去って行かれた。
一呼吸して落ち着いたので、せっかくだからと「きくや」さんから向かう。
中に入ると、制服を着た女子生徒が2人、餡子が上にのった綺麗な緑色のかき氷を頬張っていた。
オススメされた「茶の実」を包んでもらっている間に、この店に伺うことになった先程の顛末をお店の方にお話しすると、笑いながら「有難いねえ」と仰った。
「きくや」さんを出て、「このみ園」に向かうと「定休日」の札が。残念。
滞在先に戻り調べてみると、どちらも歴史ある有名なお店だった。
(お読みくださり、ありがとうございました)
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