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特別寄稿:Googleが求めるデータセンター用HDD(ハードディスクドライブ)の機能 Feb 23,2016の論文 梗概

適当な部分だけかいつまんだ記事を見てしまったので、私の復習も含めて論文のポイントを訳してみようという試みです。
IT関係者以外にはつまんない話題かもしれませんが、できる限りわかりやすくまとめ上げてみます。

原文 "Disks for Data Centers white paper for FAST 2016" by Eric Brewer, Lawrence Ying, Lawrence Greenfield, Robert Cypher, and Theodre Ts'o 
Google Inc.
Orginal February 23,2016
Reviced February 29,2016
論文リンク

梗概
ディスク装置はクラウドベースストレージサービスにおいて主要な構成要素となっており、その必要度合いはディスク装置のイノベーションの進展をはるかに超える勢いで伸びている。
近年15年の指数的に伸びているディスクに対する要求は、将来ほとんどのディスクがデータセンターの中に配置されるようになり、そこには膨大な数のディスク装置が存在するようになることを示唆している。
我々は”総体的視点”としてディスクを捉え、それがフォーカスすべき遅延や(近年の)ライブサービスによりもたらされる新しくそしてこれまでと異なるディスク要件についてこの論文に記述する。

データセンターのディスクに対する主要指標(つまり遅延や新たな要件)を定義することで、我々は新しい物理デザインのオプション(新たなる選択肢)とファームウェアの変更によりこれら指標を改善できることを発見した。
我々はこの論文が新しいデータセンター用ディスクの新時代と、データセンター用ディスクを進化させる方法についての広くオープンな議論の始まりになることを期待する。
この論文中にはいくつかの手引きとアイデアを掲載しているが、我々は業界・学会・いくつかの主要顧客による絶え間ない努力により最良の解決策が導かれることを確信している。
===梗概以上
クラウドサービスの進展によりデータを保管させる場所となるディスク装置への要求がこれまで以上に厳しくなっている。大規模なデータをリアルタイムに多くのユーザーへ配布するためには、より高速で大量のデータを処理できるディスク装置(またはサブシステム)が必要です。
とりわけ大規模なデータを抱え多様な要求にこたえなくてはならないGoogle社にとってはディスク装置がもたらすメリットもデメリットも大きく、今後のサービスの革新を続けていく上には、ディスク装置の遅延やスケーラビリティ(拡張性)が重要な論点になってきます。
そこでGoogle社は過去から現在まで保有するディスク装置分析データをまとめ、提案と議論の活性化をIT業界(HDD業界)や学会、同様なクラウドサービス業者に示したのがこの論文です。




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