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映画レポ 「アートのお値段」

この作品,1億円..
これは...
自分でも書ける...

小学生頃の自分はまだまだそんなことを考えてました。

最近は自分の気に入った作品で手が届くものについては
コレクションを始めていて,
美術館でのパブリックなアートの楽しみ方とは
異なる視点が加わりつつあります。

そんなさなかに観た公開中の映画。
「アートのお値段」


アーティスト
オークショニスト
コレクター
ギャラリスト...


それぞれのステークホルダーはアート市場に対して,
それぞれのポジションでの信念というのがあるわけです。
ここはこうしたいとか,この人に売りたいとか。

その信念が複雑に作用しあった結果,
例えば,
プライマリー市場(ギャラリーでの販売)で
ある作品が$1,000で取引されたとしても,
セカンダリー市場(オークションでの販売)では,
その作品は$1,000,000になったりする。

こんなことが起こるのは何も現代アートに限った話ではなく
江戸時代の作家,伊藤若冲なんかもそうです。

もともとはほとんど注目されていなかった若冲ですが,
1950年頃にアメリカのプライスさんが
ベンツを買う資金を若冲につっこみ,
コレクション展として開催したところ大ヒット。
日本でも逆輸入的に大ヒット。
結果,若冲展は4時間待ち。

こんな風になってしまうのは,
株や不動産のように投資の対象となってしまうのが一つの理由です。
場合によっては倉庫で日の目を見ずに保管されてしまっていたりします。

じゃあこの一連の市場において,
アーティスト,コレクター達はハッピーなのか。
オークショニスト,ギャラリストは?
そもそも価格だけでハッピーと考えて良いのか。

そんなことを各人へのインタビューから考えさせられる映画です。


一見の価値ありです!


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