ビール醸造の基礎。半日でできるビール醸造。
ビール醸造しました。
*先に注意を。アルコール分が1度以上のビールを作るためにはビールの製造免許が必要です。酒類の製造免許を保有せずに酒類を製造した場合には法律で罰せられます。今回の記事はあくまで醸造体験を行ったものです。
ビールの原料は,
麦芽(Malt)
ホップ
水
です。
・麦芽
麦芽は二条大麦から作られます。
麦が二列に並んでいるから二条大麦。
お茶などに使われる六条大麦は,
麦が六列に並んでいます。
二条大麦を少し発芽させてから乾燥させたもの。
なぜ二条大麦そのものではなく,麦芽を使うかというと,
麦芽の方がスムーズに多くの糖を生み出せるため。
こちらが今回使用した麦芽。
二条大麦は日本では育ちにくく,コストも高いため,
ほとんどの国内クラフトビールは輸入された麦芽を使っています。
・ホップ
役割は,
ビールに芳香・苦味を与える
麦芽の過剰なタンパク質を分離し,澄んだものする
雑菌の繁殖を抑える
ビールの泡もちをよくする
こちらが今回使用したホップ。
今回はエールビールを作りました。
つまり,ラガービール に比べて,
比較的温度が高い環境で上面発酵酵母を用いて醸造されます。
この辺りは別途こちらの記事をご覧ください。
麦芽と水から麦汁をつくります。
おおよそ65度くらいがミソ!
麦芽自体の酵素の働きによってデンプンが糖に変わります。
この酵素がしっかり働いてくれるのが65度付近という訳です。
30分ほど混ぜると十分に糖が出てきます。
簡易糖度計で計測すると糖度18度。
ここに副原料のしぼりたてりんご果汁をいれていきます。
ここではりんごの水分も入るので,糖度は下がります。
糖度は13度になりました。
さてここでこの「糖度」ということばですが,
糖の割合のことです。
つまり100リットルの液体に対して13リットルが糖であるということ。
この13度の糖の一部がアルコールに変わり,
大体5-7%くらいのアルコール飲料が完成するという訳です。
さてりんご果汁も加えられた麦汁は20度くらいに冷やされたあと,
酵母を添加します。
ALE YEASTとある通り上面発酵酵母です。
この酵母中の酵素が糖をアルコールに変えてくれるという訳です。
3日ほど待ったあとに瓶詰め。
瓶内で二次発酵させながら炭酸を溶け込ませます。
1ヶ月後48本届きます。
飲みながらビール作りを語りたい方,
メッセージお待ちしております。
こつこつ更新します。 こつこつ更新しますので。