マガジンのカバー画像

アートを知りたい

30
人生に必要な「要素」としてのアート
運営しているクリエイター

#本

10年前の感情がやっといま岡本太郎の爆発で言語化された

本を読んでいた。 岡本太郎・自分の中に毒を持て ことばのチョイスに感動。 僕は若い頃から「出る杭は打たれる」という諺に言いようのないドラマを感じた。 ... この平たい世界からどうしても情熱を燃やすと飛び出してしまう。出ていく運命というものを感じてならなかったのだ。「出る」のは固くて冷たい釘ではない。 純粋な人間の,無垢な情熱の炎だ。 (岡本太郎・自分の中に毒を持て) 本を読んでいるともう少し前に出会っておきたかったなと思うことがある。この本もその一つ。 中学生の

目で見てから,ああこれは女性だとわかるまで

次の作品を見ると,皆さんの脳は何を認知するでしょうか。 風景? 女性? 馬? こちらピカソの絵画。当時215億円の時価がつきました。 私の認知を言語化するとこう。 「まぶしいっ! 鮮烈な色っ! ん?左側にいるのは女性だな。衣装を身に纏っている。表情は..希望? え! 女性の右側のなにっ!? なんなのっ!馬がいる?...」 と続いていきます。 さてこの過程で我々は何をどういったプロセスで知覚したのでしょうか。だって,コンピューターでも人の顔を顔として認識するのは難しいんで