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うつわ

こんにちは

suikaspaceです。

ちょっと時間が空いてしまいましたが、
先月、宇宙飛行士試験選別落ちの傷心旅行?で金沢に行ってきました

7月の金沢は暑いですね。もう観光なんてできるレベルじゃないくらい暑かったです。半分くらいホテルにいたような。。。

金沢と言えば色々観光地がありますが、
今日は21世紀美術館のコレクション展(うつわ)を回って感じたことを少し書きます


コレクション展の詳細は以下リンクより↓


面白かった作品は以下の2つ!!

L’Origine du monde アニッシュ・カプーア作
本作品の説明は21世紀美術館の説明文にあるので、ゆずります
個人的におもしろいと感じたことは、視覚作用により、黒い長円部分が黒塗りされているのか、穴が空いているのかわからない不思議さに対してです。その不思議さが起源に対する漠然とした不明瞭さを引き立てていました

私は物理専攻として、ブラックホールや宇宙論の概論についても学んだことがあるのですが、物理学上でこれらの事象は単に数式で表記されるんですよね
数学的に表記された物理現象に名前を付け、また、物理的な意味を持たせることで概念として一般の人々に伝わっていきます
(現時点の物理学において、)世界の起源はビックバンとなりますが、カプーアの作品が内包する「世界の起源」は物理学的な世界の始まりだけでなく、人の意識の上での世界、生物の誕生としての世界などを1つの作品で表現している点がおもしろいと思いました


反転しながら増殖する形態 中島晴美

こちらの作品は一度目に見た時に、なんともいえない気持ち悪さというか痒いところに手がとどかないもどかしさを感じました。それでもやっぱり気になったので、もう一度同じ作品を見に行った時、作品から感じる生物の生殖、増殖的な雰囲気がこの感覚の正体なんじゃないかなと何となく感じました。大学の生物の実験で感じた生きている細胞を顕微鏡で見たり、ピンで触ったときの感覚に近いです
一方で、作品自体は焼き物(うつわ)でできており、生物の柔らかいイメージとはかけ離れた硬質な物質で、そこがつい何度も、何十分も見たくなる程引き込まれるギャップでした
また、球が反転を繰り返すところを可視化したようなところも面白く、見るたびに作品の深さを感じさせられてしまいました。あと、ちょっとタイトルがかっこよいところもよい


ちなみに金沢21世紀美術館に来るのは2回目ですが、
前回は曇りで、映えないスイミングプール(レアンドロ作)だったので、今回は期待していきました! が、予約制で空きがなく今回も断念


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The sun in the pond at Kenrokuen


今日はアート?と物理の話でした

ではでは


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