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ネパール カトマンズ カトマンズの渓谷 エベレスト

ネパール

 ネパールは寒冷地、今ごろは酷寒の世界だろう、と思っている人が多いんじゃなかろうか。高く険しい雪のヒマラヤ山脈、頂上をめざして奮闘するヒマラヤ登山隊のイメージが強いのでそう思うのも無理はない。確かにヒマラヤ山脈は万年雪や氷河におおわれている、7,8000m級の山々が高さを競うかのように連なっているところだからね。
 しかし、標高1400mの首都カトマンズの緯度は奄美大島と同じくらいだ。山々に囲まれた盆地にあるので真冬でも平均気温は10℃前後、それほど寒くはないともいえる。
 地図画像の中央にカトマンズ。上は中国、下はインド。

 中国との国境沿いに世界の屋根、ヒマラヤ山脈。

 拡大。

 2022年10月22日の衛星画像で見てみよう。これがヒマラヤ山脈の一部。すごいな。灰色の実線は中国との国境線。中央付近にマナスル、左上にアンナプルナ。

 上の画像の南。カトマンズが右下隅に見えてきた。

 さらに南。カトマンズは右上隅。インドとの国境線も見える。

カトマンズ

 大昔は湖底だったという。文殊菩薩が湖に咲く蓮の花を見るために、南側の山を削って湖の水を流してできたといわれるカトマンズ盆地。これがスワヤンプー、創造者の伝説だそうだ。ズームアップ。

 真ん中に見えるのはトリブバン国際空港。

 「カトマンズの渓谷」として登録されている世界遺産は多い。

スワヤンプナート

 中央、ネパール最古の仏教寺院。空港の西。スワヤンプーの住む聖地に建てられた寺院。世界遺産。ズームアップ。

 参考衛星画像は2020年10月11日。

 参考衛星画像は2021年11月10日。右に黄金の仏塔。

 仏塔の塔頂部には四面に仏陀の知恵の目、ブッダアイが描かれている。

ボダナート

 チベット仏教の巨大仏塔。高さは36m。中には仏陀の遺骨、仏舎利が埋められているという。空港の北。世界遺産。ズームアップ。

 参考衛星画像は2021年11月10日。

 白いドームの上に建つ、この仏塔の塔頂部にも四方を見渡すかのようにブッダアイが描かれている。

パシュパティナート

 シヴァ神を祀るヒンドゥー教寺院。空港の西隣。世界遺産。ズームアップ。

 参考衛星画像は2021年11月10日。寺院はバグマティ川のほとりにある。この川はガンジス河に通じている。

 二つの橋が見えるだろうか。橋の近くには火葬台がある。毎日のように儀式にのっとって聖なる川の水で清められた遺体が荼毘に付される。死者の灰はそのまま川に流されていく。輪廻転生を信じるヒンドゥー教徒の聖地である。

 参考衛星画像は2013年10月29日。火葬場から上がる煙が見えると思う。入場料を払えば観光客でも火葬を見学できるそうだ。

 参考衛星画像は2018年12月20日。

エベレスト

 中国との国境に、8848mのエベレスト山がそびえる。中央に稜線が交差しているところが頂上である。ズームアウト。画像は引いていくよ。2022年10月24日。

 頂上の位置はまだわかるかな。

 カトマンズは左下。エベレストは右に移動。周囲の積雪の模様や氷河と関連づけて上の画像から追っていくと、エベレストの位置がわかると思う。 

トリブバン国際空港

 ネパールにはネパール航空、ヒマラヤ航空、ブッダ・エアーという航空会社がある。ネパールらしいね。

 参考衛星画像は2021年11月10日。

 空港の立地条件上、離着陸が難しいと言われているようだ。

 仏教、ヒンドゥー教など、人々はそれぞれの死生観にしたがって素直に生きているんだろうか。バックパッカー、登山者のほかに長期滞在者が多いともいわれるが、なんだか住みやすいんだろうな。

注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用するEOブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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