見出し画像

パレスチナ・ガザ地区 ラファ検問所 イスラエル・市街地戦闘訓練センター

パレスチナ・ガザ地区

 ハマスの奇襲に対するイスラエルの反撃、報復攻撃はとどまるところを知らない。巻き添えになる市民、特に子供や女性の死者数がどれだけ増えようが知ったことじゃない。紛争当事者、双方の言動にそんな地獄の論理が見え隠れするのが恐ろしい。 

 衛星画像は、2023年11月1日。パレスチナ・ガザ地区。国境線を表示している。左はエジプト、シナイ半島。右はイスラエル、下の方はネゲブ砂漠。ズームイン。

 主要な道路を表示した。ガザ地区を南北に貫いている幹線道路はサラハディン通り。北部から南部に避難する住民の移動経路になっていた。

 ガザ地区を三分割して見てみよう。主な地名を表示している。ガザ ( Gaza ) 市。

 エジプト側にあるのがラファ ( Rafa) 検問所。

ガザ地区北部

 イスラエル軍が地上侵攻を開始している北部を見ていこう。北部にはまだ30万人近くの住民が学校や病院に避難したまま残っている。三分割して、熱源表示の画像も併せて示している。1/3。

 拡大。

 中央あたりがガザ市中心部。2/3。

 拡大。

 イスラエル軍はこのあたりを海岸方向に横切って、ガザ市を南北から挟み込むように包囲している。3/3。

 拡大。

 ところどころに空爆、戦闘などによる火災が見られる。

ラファ検問所

 エジプトの管理下にある検問所。通常も物資はこの検問所から搬入・搬出される。ガザ区の人口は200万人。毎日大型トラック100台以上の物資が必要とされているようだ。
 完全封鎖されてから人道援助の物資を積み込んだトラックが数珠つなぎになっていたが、今はどうなっているのだろう。ズームイン。

 参考衛星画像は、2023年5月10日。

ガザ側

 参考衛星画像は、2022年5月22日。中央上の白い建屋が物質の積み下ろし・仕分けの施設か。

エジプト側

 参考衛星画像は、2023年5月10日。ズームイン。

 搬入用の道路の幅が広いな。

 参考衛星画像は、2022年5月22日。通行が滞っている時はこんなふうにトラックが並んでいるのだろう。右上の建屋で書類チェックか。

市街戦訓練センター

 マーカー地点。この施設はイスラエル南部にあるツェリム国防軍基地に設置されている。まわりはネゲブ砂漠である。モスク、集会所、ビルなどがあり、アラブの都市を模した人工都市だ。特にガザ地区での市街戦を想定して地下トンネルもつくられ、特殊部隊がさまざまな訓練を行ってきた。
 このセンターが建設されたのは2005年。2000年に起きたパレスチナの民衆蜂起、第二次インティファーダが契機とされる。左上はガザ地区の南部。ズームイン。

 参考衛星画像は、2023年5月15日。

 ハマスの本部があるとされる地下トンネルからの攻撃に対する戦闘などの訓練も行われている。

 右下に注目。

 多数駐車しているのは軍用車両だね。軍関係の施設だということがわかる。

 停戦だ。停戦しかない。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?