見出し画像

モンゴル ウランバートル カラコルム オルホン碑文 住宅街のゲル

モンゴル

 モンゴルは北をロシア、南を中国に挟まれた内陸国。
 ステップと呼ばれる乾燥した大平原。中央部分にはモンゴル高原、中国との間にはゴビ砂漠が広がっている。西側にハンガイ山脈、さらにアルタイ山脈がある。
 このだだっ広い国土に、総人口は400万人足らずだからね。

 首都はウランバートル ( Ulan Bator ) 。すぐ上に見えるロシア国内の 湖はバイカル湖。  

 画像中央はカラコルム。今のモンゴル語ではハラホリンとも呼ばれている。首都ウランバートルから日帰りできる近場の観光地。モンゴルのへそはカラコルムだ。 

ウランバートル

 衛星画像は2024年6月10日。寒冷地ではあるが、6月になるとモンゴル高原は新緑の季節だ。短い夏、大草原の国というイメージ通りの季節がやってくる。ズームイン。

 右から左にトーラ川が流れる。上の山のほうに人口が集中している。左下に空港。

スフバートル広場

 参考衛星画像は2023年7月30日。広場の中央には革命の英雄ダムディン・スフバートルの騎馬像。周囲を政府宮殿、中央官庁、大学、博物館などが取り囲む、首都の中心。ズームイン。

 参考衛星画像は2023年6月22日。上は政府宮殿、その入口にはチンギス・ハーンの像。

 広場の右に近代美術館、オペラ劇場。政府宮殿の左には博物館。まわりの道路は車で混みこみだ。

 首都の中心部なのに広場の駐車場が狭いな。

都会のゲル

 参考衛星画像は2023年7月30日。総人口の半数が首都に集中し、170万人を超えるといわれている。市街地は山すそ沿いにどんどん広がっている。街並みを見てみよう。右下隅にスフバートル広場。ズームイン。

 高層ビル街を圧倒しているな、白いドット群が。

 参考衛星画像は2023年6月22日。自宅の敷地に1個から3個のゲルを建てている感じだね。移動式住居ゲルと家をどういうふうに使い分けて住んでいるのだろうか。
 ゲルの大きさは直径6m。9坪ほどの広さ。

カラコルム

 衛星画像は2024年6月8日。マーカー地点がカラコルム。モンゴル帝国時代の首都。その上にオルホン渓谷、オルホン碑文の遺跡がある。

 重要なオルホン川の位置を見るためにデータ処理を行った。水系の川や湖が水色に表示されている。オルホン川は画像の下から上に流れ、最終的にはバイカル湖に注いでいる。
 「オルホン渓谷の文化的風景」は世界遺産。画像中央一帯の遺跡が含まれている。2000年以上にわたって残された遊牧民族の遺跡群。

 マーカーの上にカラコルム飛行場が見えるだろうか。

 カラコルム市。古都カラコルムの城跡が残る。
 13世紀、チンギス・ハーンが大征西の進撃基地とし、オゴタイ・ハーンがモンゴル帝国の首都として建設した。

エルデネ・ゾー寺院

 参考衛星画像は2023年8月8日。16世紀、モンゴルで初めてつくられた仏教寺院。チベット仏教の寺院。

 中央下寄りにカラコルム博物館。

 108基の白い仏塔が並びつくる外壁に囲まれた寺院群。

 郊外にはリゾートホテルやキャンプ用のゲルが並んでいる。

 アサ・ランド・リゾート、ここはあの朝青龍の親族が経営しているそうだ。

観光地のゲル

 古くからの観光地なので、ゲルのある住宅街の街並みが整備されている。

オルホン渓谷

 中央、オルホン川をはさむオルホン渓谷は自然保護区に指定されている。

 本流の右に旧オルホン川、昔の流域がある。この流域近辺にさまざまな碑文の石柱が発見されてきた。

 こちらが旧オルホン川。道路を表示した。おもに観光の車が利用するのだろう。

オルホン碑文

 参考衛星画像は2023年8月8日。ここで発見されたオルホン碑文には遊牧民族である突厥 ( とっけつ ) が記した自らの文字、突厥文字が見られるそうだ。素人目にはまるで宇宙語の文字としか見えないが、突厥文字が解読されるきっかけとなった。
 昔から、オルホン渓谷を支配する者がステップの地の覇者であるといわれていた。8世紀オルホン渓谷を支配していたのは東突厥である。ズームイン。

 三か所の碑文が見られる。

 博物館。

チンギス・ハーン国際空港

 衛星画像は2024年6月15日。名前からしてモンゴルを代表する国際空港である。上端のウランバートル市内から離れた所に新しく開港した、下端。計画では巨大空港になる予定だ。ズームイン。

 参考衛星画像は2021年10月15日。開港直後の様子。滑走路、ターミナルなどの空港施設の建設はまだまだ続く。

 モンゴル人がなかなか手放さないゲル。遊牧民の暮らしそのものなんだろうな。

注記)
a.衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する COPERNICUS ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、ESRI が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?