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佐多の雑感。時事ネタ【インボイス制度の本当の理由】

さて、時事ネタなど書いていこうか。今更だけれど話題のインボイス制度が始まる。

そもそも、年間売上が1000万未満の業者に対して消費税を免除していたのを「公平」に課税する為の制度だとのコトなのだが…

いやいや「公平」な課税を行うなら免除などやめて全ての事業者に対して消費税課税を行えば良いだけの話だ。

頭の良い官僚や政治家がその事を分かってない筈はない。実際、本当にインボイス制度が始まれば日本中で膨大な量の事務処理が生まれる。

これは現実問題として全く生産性を伴わない無駄な時間でしかない。コスト負担も相当増える。

其れでもこの制度を推し進める理由…あらゆる金の流れを「国」が把握してマイナンバーと紐付ける。

おそらくは其れが目的だろう。

本当にこの制度が始まれば、フリーランスに大打撃だと思う。個人商店や小規模な飲食店も潰れるところが山の様に出てくるだろう。

何故か?

理由は簡単だ。中小規模から大企業までインボイス登録していない相手と取引きをしなくなるからだ。

例えば、社員がどこかの喫茶店で打ち合わせを行う。その喫茶店がインボイス登録していなかったとする。

今までならば領収書があれば経費で落とせる。しかし、そうはいかないのだ。

1000円の飲食代で消費税込1100円を支払う。どうなるか?

企業としては消費税を払っているつもりでも、インボイス登録していない喫茶店は消費税を払わない。

これを企業は「払わなくてはいけない」のである。ようは消費税分を二重に払う羽目になる。

あなたが社長や経理担当なら、すぐさまそうした経費を使わない様に指示するだろう。

実際、私も社員、役員にそう指示する予定だ。

史上最悪の制度が始まろうとしている。

けれど、巷で言われていたり行動に出ているインボイス制度がフリーランスを潰す…云々は別の話だ。

消費税は既得権益ではない。単純に預かり金であって、其れを納税するのは当然だと思う。

フリーランスや小規模事業者から徴税する事に反対しているわけではなく、制度そのものに反対なだけである。

元経営者、某サイトで大賞→小説出版歴有り。現在、金融関連役員(中小企業)コンサルティングも行う何でも屋。証券外務員一種。基本…ただのオッサン