18xx.gamesで遊ぼう

初めに

この記事は「ボドゲ紹介02 Advent Calendar 2020」の12月11日分の記事です。前日の記事がカラフルな鉄道ゲームの紹介記事でしたね。

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うーん…スルッとKANSAIと18xxで鉄道がダブってしまった
しかし、紹介するのはゲームのオンラインサイト(18xx.games)だから安心です。(ルールやどういうゲームなのかの説明はあんまりないです、申し訳ありません)
18xx.gamesは、鉄道ゲームの中でも株式と会社経営に特化したシリーズ、18xx系の専用サイトです。まだサイトが一般公開されてから1年程度ですが、プレイできるゲームはどんどん増えてきており、世界的な18xxの盛り上がりを感じさせてくれています。
また、機能的でモバイルフレンドリーな設計により、スマホでのプレイも可能になっています。どんどんアップデートされていくため、なかなか紹介が書けなかったのですが、この機会に書いてしまおうというのが、この記事の目的です。

第一歩

https://18xx.gamesへアクセスしよう
以下のような画面がでてきます

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まずはSign upからメールアドレスとパスワードを…と思ったけど、めんどくさい!これから教えるのは操作方法!それを確認するのは、登録なしでもできるから思い切って飛ばそう!

ホットシートモードで練習してみよう

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ホットシートモードは、要はローカルプレイ。怖い他人は入ってこないから、安心して「Creat A New Game」を押そう。

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「Hotseat」の横の○を押して、プルダウンリストからゲームタイトルを選ぼう たくさんあるけど、ここでは1889(Shikoku Japan)を選ぶ。
1889のルールの和訳は公開してくださっている方がおります。ありがたい。
ここを参照。
(ルールと合わせてだと紹介が書き終わらないので、ルールの詳細は省いていきます)
Descriptionは空欄でも大丈夫、Max playerは3、ここまでいれたら「Creat」を押してゲーム開始!線路が引けるかな?

謎のフェイズ(プライベートカンパニーのオークション)

ルールを細かく説明したくないのに、いきなり「Auction Round 1 - Bid on Companies」と出てオークションラウンドが始まってしまう。
細かいことは置いておきましょう。(知りたいという奇特な方はルールを読むか、ページの最後にいって解説をみてほしい。)
とりあえず、大脳が拒否してページを閉じてしまう前に、一番左端の四角をクリックして、Buyを押します。それを全ての四角がなくなるまで、繰り返します。

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やった!
画面が変わってゲーム画面になるはず。線路はまだか?

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画面の見方

このサイトの機能はタブで区切られています。

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Game:ゲームに実際影響を与える操作は全てこのタブで行う
Entities:各プレイヤーと会社が合わせて表示される どの人にお金がいくらあり、株式はどれをどのくらい持っているのか把握できる
Map:全体のマップ
Market:各株式の値段が表されている株価チャート 銀行(サプライ)にお金がいくつ残っているのかも分かる
Info:列車の残りの一覧や、ゲームフェーズごとにあるルールの変更について記載がある
Tiles:タイル(線路)の一覧(残りの数も含めて)
Spreadsheet:各会社、各プレイヤーのほぼ全ての情報 ただし、画面が広くないと全体が見えないため、PCでないとスクロールが必要で見づらい可能性あり

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Tools:基本的に使うのは「Enable Master mode」と「End Game」
「Enable Master mode」 他プレイヤーの手番を代わりにできるようになる 『もうこのラウンドパスしかしないよ』みたいな時に代わりにやってあげることができる。誰が代わりにどの行動をしたのかはログに出るので悪用厳禁
「End Game」はゲームを強制的に終了する 一人勝ちになって、他のプレイヤーが降参みたいになった時に合意して使います。

ゲームのやり方

(前述のとおり操作はGameタブで行われます)

全般

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全ての行動は「Undo」でやり直すことができるので、操作を試してやり直したくなったらUndoを押しましょう。戻れないタイミングは今のところ存在しません。
 もちろん、違うプレイヤーの手番になり、その人が次の行動をし始めるとマスターモードONにしていないと戻れなくなります。

(プライベートカンパニーの特殊能力は、上部の表示されているボタンをクリックすることで、能力の使用画面になる。)

株式ラウンド

まずは、株式ラウンドの概要から、このラウンドではプレイヤーが株式を購入したり、売却するターンです。プレイヤーごとに手番が回ってきます。

売却、購入

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売りたい/買いたい会社をクリックします。
売却したいなら、Sellボタンで売却できます。
上の画像の場合、Sell 1(¥55)=1株売却(¥55を獲得)
購入ならばBuyボタンで購入できます。
ただし、購入にはIPO Share(初期設定株式)、Market Share(プレイヤーに売却された株式)、Treasury(会社の内部にある株式)と、ゲームよってどこから株を買うかを指定できる場合もあります。

設立

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ある会社の株式を最初に買うときは、その会社の株式の値段を決める必要がある。選択肢にある【¥65(5)】などの表示は現在の手持ち資金で何株購入できるのかを表しています。
会社名下の【〇〇% to float】は設立までに後いくつの株が買われる必要があるかを示している。

パス

手番をパスする。大体のゲームでは全てのプレイヤーが連続でパスしたら、運営ラウンドに移行する。

 最初は適当な会社を選んで、設立してみましょう。プレイヤー1にはAwaとか、プレイヤー2はIyoみたいに適当な会社を決めて、何巡かかけて買わせてみましょう。(金額は5株購入できる金額でお願いします)何社か設立できたら、できることがない判定をされて次の運営ラウンドに進むかもしれません。進まなかったら、パスを選んでいれば次の運営ラウンドに進みます。

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ARの株がプレイヤー1に5株買われて、ARが設立(float)したとゲームログに表示されている。横のIyoと比べると¥650のCashが入っているのがわかるはず、この状態になったらとりあえずパスを選んでいれば、次の運営ラウンドの操作ができます。

運営ラウンド

このラウンドでは設立された会社ごとに手番を行う。会社は最も株式を所有しているプレイヤー(=社長)がすべての運営(操作)を行う。以下のことを主に行います。線路が引けるよ!やったね、トレちゃん!

線路を引く

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引けるヘクスがハイライトされて明るくなっているはずなので、そこをクリック。選択肢が表示されるので引きたいタイルを選ぶ。その後、そのタイルの方向を変更するなら、クリックすると向きが変わる。

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最終的にを選んで確定。

駅を置く

 線路を引き終わると、トークンを置くフェイズになる。資金があるなら、自動でパスにならずにこのフェイズがくるので、置きたい場所(都市にある○)をクリック(≠ヘクス なのに注意、都市の空いている○を押そう)
置きたくないなら「Pass」

列車を走らせる

最初のターンはこの処理がありません(列車を持っていないため)

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数字で表された列車が縦に四角囲みで並んでいるので、経路を決めたい列車をクリック。

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走らせたい都市・町・盤外のヘクスを1つずつクリックしていくと線路が色で塗りつぶされる。選べる経路が複数ある場合は、同じヘクスをクリックすることで別パターンを示してくれる。
次のラウンドからは前回の経路をそのまま表示してくれる。(ただし、トークン等が置かれてルール上不適切な経路=Invalidと表示されている場合あり)
列車の経路の選択をやり直したい場合は、Clear Train=選択している四角の列車をキャンセル、Crear All=その会社のすべての列車をキャンセル


収益の分配を決める

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ゲームにより、2種類~3種類の選択肢がある。(画面では2つの選択肢が出ている)

Pay out(配当) 列車が稼いだすべての利益を株主に分配する
Half pay(半配当) (ゲームによってない場合もある) 利益の半分を会社に、半分を株主に分配
Withhold(留保) 利益をすべて会社のものにする
横の「Treasury」はそれぞれの選択肢で会社にどれくらい現金が入ってくるのかが示されている、「Par Share」は一株にいくら配当が支払われるのか。
「Stock Moves」は株式がチャート上でどう動くのかを表している。

列車を購入する

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会社が手持ち資金不足や、列車数の上限にある場合は、このステップが自動でスキップされる。
銀行から買う場合は、書いてある固定の値段で購入することになる。画像なら2列車を¥80で購入できる。
他社からの購入はデフォルトで表示されているのは自分の会社になる。(他人の会社から列車を購入する際は他プレイヤーの同意が必要なので、チャット欄等で同意をとり行うようにしてください。)
Buyの横の欄に買いたい金額を数字で入力しボタンを押すとその会社から購入可能。

ここまで行ったら最後にプライベートカンパニーの買収のためのフェイズが用意されていることもある。(なにもしないならパスを押すだけ)

これで運営ラウンドも終了!ね?簡単でしょう?

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株を買って、会社を運営する。会社の運営も、線路を引く、時々駅を置く、列車を走らせて利益を得る。列車を買いたいなら買うという形でシンプルなもんです。そして、株からもらった利益や値上がった売却益でまた株を買うわけです。あまりにシンプルでこれがリアルだと5時間とかかかる長時間ゲームだというのを忘れてしまいますね。

運営ラウンドの後は、株式ラウンドになるので、連続でパスをすれば、また運営ラウンドになります。次は列車を走らせて利益を得ることができますよ。

さて、最初の謎のフェイズについてもここで解説しておきます。あれはちょっとした特殊能力(兼金券
、兼株式みたいな配当受取券)のオークションをするフェイズです。

プライベートカンパニーのオークション(1889版)

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 こんな感じで左端のものを選ばなければ、入札をすることができます。つまり、額面よりも高い金額で別の会社がほしいと意思表示ができます。
 他のプレイヤーも①残っている中で一番安いものを買う②入札する(すでに入札のあるものでも良いです)③パスするの3つから選んでいきます。
 誰かが①を選ぶと処理が始まり、次に安いものから順に以下の処理を行います。
A、次に安いものに入札があったが、入札者は1人だった
その入札者がその金額で落札、入手。
B、次に安いものに入札があったが、入札者は複数だった
今入札している人だけで競りを行い、パスで抜けていき最後に残った人が落札、入手。
C、誰も入札していないものに到達した
この処理を終わりにして、また①~③を選ぶ手番が回り始めます。
最終的に全てのプライベートカンパニーがプレイヤーに売却されるまで続きます。途中でみんなパスするとどうなるのかはやってみて確かめよう!

終わりに

 お疲れさまでした!これで本当におしまいです。ほとんどの操作は説明しました。実際はほとんどほしいものをクリックしていくだけで操作自体は終了します。
 リアルのゲームと違ってルール違反の行動はできないので、ルールをなんとなく理解していれば、ゲーム自体は進みます。どうぞお気軽に適当にやってみてください。

 18xxシリーズは発行部数が少なく、供給が安定しているものがほとんどなく、それによる入手難がシリーズの入門へのハードルを上げていましたが、もはや再販待ちに怯えることはなくなりました。
 あなたもこの年末年始にルールを読んで、経済ゲームの金字塔18xxを仲間とプレイしてみてはいかがでしょうか。
 鉄道ゲームといわれていますが、列車や鉄道に対する思い入れは皆無でも楽しめます。本質的には骨太な経営ゲームなのです。会社を経営し、その会社と上手く付き合って儲けることが求められるすべてなのです。金!金!金!

最初にやるなら、ここでも紹介した1889か、18Chesapeakeがおすすめです。(ルールが少ないため)
18Chesapeakeも有志が和訳をあげてます。すごい!これはやるしかない!なんて親切な人がいるんだ!褒めなくちゃあいけないね!たとえ、ルールに使う部分だけとはいえ、なかなかできるものじゃないよ。

明日はまっつんさんの電力会社の紹介ですね!2作目じゃないですか!精力的〜!

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