見出し画像

第74回日米学生会議を終えて

皆さんこんにちは。アメリカ、ワシントンDCで修士大学院在籍中のHarukaです。今回はこの夏アメリカ側代表として参加した日米学生会議(Japan America Student Conference: JASC) の簡単な紹介と経験談をお届けします。

経歴
大学まで日本育ち。2022年春からアメリカ、ジョージワシントン大学 (GWU) エリオットスクール(ESIA)に修士号取得のため在籍中。

JASCとは?
日米学生会議(Japan-America Student Conference: JASC)は、1934年に発足した日本初の国際的学生交流プログラムです。日本・米国から選ばれた学生が約3週間にわたり共同生活を送りながら様々な議論や活動を行い、様々な世界の問題に対して学生同士の活発な議論を行うとともに、日米両国の参加者間の相互理解を深めていきます。著名なOB・OGのには、日本側:宮澤喜一(元78代日本総理大臣)、米国側:ヘンリー・キッシンジャー(元アメリカ合衆国国務長官)などがいます。

第74回JASC
今年はコロナ禍でオンラインになってから3年ぶりに、対面での会議が開催されました。今年の開催地はNY・ワシントンDC・アナポリスの3ヶ所で、それぞれ1都市1週間の滞在計3週間の会議になります。開催地は毎年日本とアメリカで交互に開催されるため、来年は日本開催になります。参加者はアメリカ側代表20名弱、日本側代表約35名で、私はアメリカ側代表として参加参加しました。参加条件としては、学生であること(大学生・大学院生)、また日本側として参加するには日本在住の学生であることが必要条件です。そのため、アメリカ在住の私はアメリカ側代表として参加しました。アメリカ代表はアマデリ(American Delegateの略)、日本代表はジャパデリ(Japanese Delegateの略)と呼ばれます。

・会議内容
主に7つのRT(ラウンドテーブル)に別れ会議が進みます。参加前に自分の所属したい、または興味のあるRTに希望を出しそれぞれ3週間かけてそれぞれのテーマについての研究をしながら会議終盤にあるファイナルフォーラム(最終本会議)での発表に備えます。約3週間の間、さまざまなゲストスピーカーによる講義や企業・大学訪問などを行いネットワークを広げながら議論を進めます。

2022年のテーマ
1. 
技術革新と遺産 ~グローバル・コモンズと21世紀の技術発展のあり方~ Tech Advancements and Heritage: The Global Commons and Preservation in the 21st Century
2. 教育とメディア 〜社会教育におけるメディアの価値と役割〜 Education and Media: How Media Communication Affects Social Learning
3. タブー ~アルコール、ドラッグ、セックス、その他”悪”へのメタ認知~ Taboo: Analyzing Stigma of Alcohol, Drugs, Sex, and other Vice
4. ビジネスと社会変革 〜ウェルビーイング向上における企業の存在意義〜 Business and Social Innovation: Re-envisioning organization for our well-being
5. グローバル・ガバナンスと国家主権 ~国際社会を国際機関と国内政治から理解する~ Global governance and national sovereignty: Understanding IR through the lens of international institutions and domestic politics
6. 社会正義と文化多様性 〜現代社会における平和構築〜 Social Justice and Cultural Identity: Peace Building in Our Modern World
7. 未来予測 〜データとモデルから見る個人と社会~ Micro and Macro Predictions of the Future: Utilising Data and Models

私のRTは6. 社会正義と文化多様性(social justice & identity) でジャパデリ 4人、アメデリ 3名の計7人構成のチームです。RT独自の議題としては、LGBTQ / 社会的・民族的マイノリティー / 沖縄基地問題などなど、、、また、そもそもsocial justiceとは、Identityとはなんぞやというところから始まり会議では哲学的な議論も展開しました。

JASCの魅力
日米の有志ある学生たちが一つの場所に集まり3週間さまざまなトピックについて議論白熱する唯一無二の場所であることがJASCの魅力の一つと言えます。また基本的には全て英語で議論を行うため、特に英語力を高めたい日本人学生にも最適です。お互いバックグラウンドや専攻も全く異なる学生たちがお互いに刺激しあい、本会議に向けての研究を重ねます。個々のRTは異なりますが、話し合う議題は訪れる都市や場所によってもさまざまであるため今まで触れたことのないない分野についての講義や知識を深めることができます。

*個人的にJASCについてさらに詳しく聞きたい方や質問などのがある方はお気軽に以下のメールアドレスにご連絡ください。お待ちしております。

Email: sataharu312@gwu.edu 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?