最初に使うなら、どのボカロソフトがいいんだ？って悩む人向けの比較記事
こんちわー
ボーカロイドを使ってMCバトル企画を行ったり、曲作成などを行っているSATAです。
ボーカロイド用のソフトについてはこれまで、制作で何種類か使い分けてきたのですが、そんな中でふと思ったんですよ。
「これの使用感とかをまとめた記事、需要あるんじゃない…？」
と。
これから新たに始めるって人はもちろん、既に既存のソフトを使っている人にも楽しんで頂ける内容にするので、よかったら読んでもらえると嬉しいです！
【注意！！】今回紹介するのは「エディターソフト」
いきなり出鼻を挫くようで申し訳ないのですが、
今回紹介するのは「エディターソフト」についてです。
「初音ミクはこんな歌声で〜」
とか
「可不の調声のやり方は〜」
といった内容を求めている方は、申し訳ありませんがちょっと趣旨が異なります！
エディターソフトとは各ボーカロイド達に声を出してもらうための、いわばレコーディングブースのようなもの。
これがないとせっかく買ったボーカロイド達も声を出すことができません。
今回はそのエディターソフトに様々な種類があるため、ご紹介させていただこうという内容になります。
そこだけご注意願います！
Piapro Studio（ピアプロスタジオ）
まず最初に紹介するのは王道中の王道！
piapro studioです！！
いいところ
・Crypton社のボーカロイドバンドルを購入すると、標準で付属してくる
・細かい設定項目が充実している
・最大手なだけあって、調声のやり方をまとめたサイトなどが充実している
わるいところ
・いじれる項目が多すぎて、混乱する
・自由度が高い反面、自分の理想通りの歌声にできるまで苦労する
・設定に力を入れないと、機械っぽい音声になってしまいがち
個人的な感想
正直に言うと、最初はPiapro Studioを使うのに苦労しました！！
全然思ったように声が出せないし、なんかピッチが外れて音痴に聴こえたり…
パラメータも多くて最初はとにかく覚えることが多いです。
何となく打ち込めば理想通りに歌ってくれる…と軽く考えている人は、ここで挫折しちゃうのかも。
ただpiaproの強いところは、使用している人が多いぶん先人達が積み上げてきた、いわば「参考書」的な情報が充実していることですね。
「なんか滑舌が悪いなあ」と思って調べたらすぐ解説動画に辿り着けたりするので、そこで頑張れる人には非常に自由度が高く、やりやすいソフトだと思います！！
こんな人におすすめ
・"ボカロP"になりたい人
・わからないことがあった時、自分で調べるクセがついている人
・自分の中で理想とする歌声がイメージできている人
・パラメータを設定する作業を楽しめる人
最初のハードルがちょっとだけ高いけど、それを乗り越えたら抜群の自由度を誇ります！！
「ボーカロイドの曲」が好きで、ボカロpになりたいという思いが強い人であれば、文句なしにおすすめです！！
VOCALOID5
次に紹介するのは、自分がよく使うYAMAHA社のVOCALOID5です！！
いいところ
・標準で用意されているプリセット(設定値)を読み込むだけで、それなりに歌ってくれる
・直感操作で声色を変えられる。特にアタック/リリースエフェクトは手軽で使いやすい
・メロディや歌詞フレーズのサンプルが充実している
わるいところ
・piapro studioと比べると、情報が充実していない
・インターフェースが使いづらい（個人差あり）
・全体的に、直感操作だと痒いところに手が届かない感
個人的な感想
自分がメインで使っているソフトなので、良いところ悪いところ、まあ色んな思いがあります…
元々用意されているプリセットはなかなか良いですよ！
メロディを打ち込んで、何となくイメージに近そうなプリセットを読み込むだけで、普通に聴けるレベルになります。
また、サンプルデータが充実しているのでメロディや歌詞が思いつかない場合はアイデアの引き出しとしても使えると思います！！
あとは、アタック/リリースのエフェクトがかなり便利ですね！
歌い出しだけちょっとしゃくれさせたり、伸ばすところにビブラートをかけたりする処理が簡単なので、程よく自然(人間的)な歌声にできます！！
ただね…簡単設定でやろうとすると、どうしても限界があるのも事実でして…
たとえば発音の部分で、どうしても滑舌が悪く聞こえる場合だったり、絶妙に発声のタイミングをずらしたい時なんかだと、結局細かいパラメータをいじることになります。
ってなったときにですよ。
このVOCALOID5、絶妙にインターフェースがよろしくない！！
(普段は毎回、閉じたり開いたりして使いやすいように工夫しています)
なんとか改善してほしいですねここは…
細かい修正をするときに画面がギチギチになってしまうのがわりとストレスなんですよね。特に長時間の作業だと。
ちょっとネガティブな意見が続いてしまいましたが、初心者でも手軽に使いやすいっていうのは本当です！
細かいことを覚える前からサクッと声色を変えられることに感動したのも事実。
また、自分オリジナルの設定値をプリセットとして新規保存することもできるので、
「前に作った曲の初音ミクの声、次回作でも使いたいなあ〜」
なんて場合は非常にスピーディに制作できますよ！
こんな人におすすめ
・"DTMで作曲がしたい"、"ボカロの声が使いたい"人
・声色をそこまで詰め切らなくても自然に歌ってくれれば良いって人
・音声サンプル、MIDIサンプルデータを使うことに抵抗がない人
Voisona
最後にご紹介するのは最近のお気に入り、Voisonaです！！
いいところ
・ベタ打ちでもかなり自然に歌ってくれる
・ピッチ(音程)を手書きで修正できるのが超優秀
・発音タイミングや抑揚の付け方の修正が直感的でわかりやすい
わるいところ
・買い切りではなく月額制のため、料金体系が苦手な人はいるかも
・初音ミクやflowerといったボーカロイドは使えない
・声質変化についてはいじれるパラメータが少ない
・逆に「ボカロっぽい」曲には向かないかも
個人的な感想
厳密にはボーカロイドという括りではなく「合成音声ソフト」ってことらしいのですが、まあ細かい話はいいでしょうということで。
あの「可不」を制作したテクノスピーチ社の、新しいソフトです！今はβ版の配信しか行われていませんが、それでも感動するクオリティです！！
正式版は9/1日リリース！！もうすぐですねー！！
これまで挙げてきたソフトを使っていた人ほど感動できると思います。
とにかく自然で、人間らしい声質で歌ってくれる。これは本当にすごい。
ピッチ修正やビブラートといった調声の部分を、マウスを使って手書きで行えるのが良いですね。初心者でも使いやすそう！
これまで紹介してきたソフトの中でもぶっちぎりで覚えなきゃいけないことが少ないので、とっつきやすいと思います！
ただし、逆説的にはなりますが、その分声質の自由度は低め。
あえて機械っぽい声にしたい場合や、ウィスパーボイスにしたい場合などは苦労すると思います。
昔のボカロのようなピコピコした早口も苦手で、より人間的で自然なメロディじゃないと綺麗に歌ってもらえないのも玉にキズ。
イメージとしては、先に紹介した二つのソフトが
「ボーカロイドソフトを使って、作曲をしている」
感覚だとすると、
Voisonaは
「歌手に楽譜を渡して、歌ってもらっている」
感覚が近いかと。
あとは初音ミクやflowerといった、王道VOCALOIDが使えないのも痛いですね…！
仕組みと会社が根本的に違うので、仕方のないことではあると思いますが、今のところは声の選択肢が無いです。
β版は無料で使えるので、試しにインストールして一回使ってみるのは全然アリだと思います！！
こんな人におすすめ
・ベタ打ちでも即聴けるクオリティがよい人
・より人間に近い声で歌ってほしい人
・Cevioシリーズの声が好きな人(今後追加される予定)
正式リリースはこれからなので、細かい使用感は製品版とは異なるとは思います。
既にすごい実力を持っていますが、どんどん改良されていくことに期待…！！
まとめ
使ってきたソフトの紹介って感じにしてみましたが、どうでしょう。
上手く魅力とか違いを伝えられたでしょうか…
ボカロを始めるのって、
難しいようで簡単
でも覚えることは多い
っていう、なんとも説明が難しいポジションにあると思うんですよね。
テキトーに「簡単だよー」なんて言われて、困っている人を見るのは心苦しいというか…
今回はそんなときに検討材料として使えるような記事にしてみました！
もしよかったら参考にしてもらえると嬉しい〜
今回紹介したソフトのリンク集
Piapro studio
VOCALOID5
Voisona
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