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#1 3月9日

 どうも、リオです!この投稿から様々な名曲の歌詞を自分なりに解釈していこうと思っています。第一回は、レミオロメンさんの『3月9日』です。フジテレビで放送されていたドラマ「1リットルの涙」の挿入歌として起用され、最近ではカロリーメイトCM「夢の背中」篇のテーマ曲としても起用されています。では、この『3月9日』はどのような曲なのか歌詞から考察していきたいと思います!​

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・日の長さとせわしく過ぎる日々

 この部分で、言葉としては日の長さと過ぎてゆく日々を対比させています。ふと感じたその瞬間まで流れてしまった時間は巻き戻すことは出来ません。自分の意思に反して、季節や月日、年を通して時が刻々と流れてしまう儚さに気づきますよね。お笑いコンビ「ぺこぱ」の松陰寺さんのように、誰もが「時を戻そう」を出来たらいいんですけどね(笑)それとともに、時が流れている間は意外に目まぐるしいです。部活やテスト、仕事など日々の生活で取り残されないようにしていると、とっくに時が経ってしまっている。   一見、異なる意味に見える言葉も捉え方が違うだけで、どちらも残酷に流れる時間から抗うことの出来ないことを表現していますよね。 

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・それでも、ゆっくり時が流れる日だってある

 せわしなく過ぎてゆく時間があるのも確かですが、少しゆったりと流れる時間もあると思います。それは、その人にとって卒業式や結婚式といった特別な日です。それまでの出来事が走馬灯のように再び思い出すことが出来る日は、どこかノスタルジックな思いにふけると思います。

・わたしとあなたで・・・

 歌詞の「わたしとあなたで夢を描く」は、「夢を描く」という行為よりも、「わたしとあなたで」それを行うことに意味があると強調しているように感じます。この「あなた」の部分は、恋人や夫婦に向ける恋・愛といったものであるのか、家族や友人、チームメートなど大切な人と紡いできた繋がりなのか、曲を聴いてる人によって全く異なります。

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・3月の風に想いを乗せるのは

 歌詞の「3月の風」は、春風と同じ意味だと考察します。春に吹く穏やかな風は、蕾が開いた桜を引き立てる上で欠かせないものです。桜の花びらが風に吹かれながらも、美しい舞うように散るには風が必要であり、「3月の風」もまた、桜を綺麗に散らすからこそ「春風」と呼ばれ、春の醍醐味の1つとして多くの人に愛されています。互いに存在し、合わさることで個々である以上に大きな価値を見出している。

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・「わたしとあなたで夢を描く」の夢とは?

 「わたしとあなたで夢を描く」の夢は、この2つ(桜と春風)の関係を描いていきたいということではないかと解釈しました。

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・新しい世界へ進むふたり

 「溢れ出す光の粒が~気づいたことは1人じゃないってこと」までは、何か新しい世界に向けて、前へ進もうとする現在を表しています。きっと「新たな世界」には、楽しいことだけでなく、苦しかったり、悲しいこともあるはずです。しかし、隣にあなた(わたし)がいるのであれば、楽しいことはふたりでいるから倍になり、悲しいことはふたりで分かち合うことが出来る。そんな当たり前のようで気づくことが出来ない大切なことに気づけたことを表現していると考察します。(恋人や夫婦であれば、今後の生活も少し照れている愛おしい「あなた」が隣にいてくれる瞬間を、親しい間柄同士ならば、たとえ互いの物理的な距離が受験や就職などで離れたとしても、心はすぐそばにいる関係性を表していると解釈しています。)

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 『3月9日』は、「わたし」と「あなた」がどのような関係なのかによって全く異なる解釈になると思います。

・なぜ、「あなた」はまぶたの裏にいるのか?

 そもそも、不意にある物事が頭に浮かぶことを表す意味として、「瞼の裏に浮かぶ」という言葉があります。でも、ここでは「まぶたの裏にいる」と書かれており、時折思い出したり、頭に浮かぶようなものではなく、いつもあなたがわたしの中に存在していると強調していますね。


・新たな世界にもある「せわしく過ぎる日々」

 つむじ風によって絡まってしまう洗濯物は、困難な出来事や突発的に起こる互いの価値観の齟齬を表している比喩でもあり、日常に起きそうなことでもありますよね。そんな激しく流れる日々を送る中でも、ふと立ち止まって空を見上げれば、夜空に輝いている綺麗な月も昼にだって顔を出している。そのことに目を向けることが出来ているのか、否か。つむじ風という目に見える困難もあれば、昼前の空の白い月のようによくは見えないけれど、きれいに輝いているものもある。見えることばかりに目くじらを立てるのではなく、普段目にすることのない小さな喜びを大切にすることが必要だと、聴いてる側に教えてくれているようですよね。


・天を仰げば、些細なことばかり

 自分がとても気にしていることを案外、他人は見ていないように、上手くいかない物事も宇宙規模で考えたら、きっと、ちっぽけな事なのかもしれせんね。

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・花咲くことを待つ喜び

 花が咲くのを待つには、長い時間もかかりますし、自分達で大切に育てる花であれば、水やりや環境の整備が必要な時もあります。まるで、子供を育てることに似ていますね。そして、少しずつ、確かな成長を続けていく花をふたりで見届けていきたい。そして、そんな細やかな願いこそが”幸せ”なのかもしれませんね。

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・この先も隣で・・・

 そして、この曲において最も重要な歌詞は、

「この先も隣で、ずっと微笑んで」 の部分だと思います。様々な困難や難しい問題が起きたとしても、”隣であなたが笑ってくれている”。それだけで、幸せなのだという愛に溢れた素晴らしい名曲だと、考察しながら思いました。

・最後に

 『3月9日』は、卒業式や結婚式、受験など人が大切な思い出として、特別な日だと思う日に世代を超えて歌い継がれている名曲です。皆さんのまぶたの裏にいる大切な人とゆっくり思い出を振り返る時に、この曲が寄り添っていることを切に願っています。レミオロメンさんの『3月9日』のMVも是非聴いてください!


 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!!


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