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敢えて弱兵で、システムの力で勝つ!?

『(孫子の兵法の)勢篇では一人ひとりの能力に依存するより、システム的アプローチで勝負することを勧めている。戦争に勝つ為には、兵一人ひとりがスーパーマンになる必要はない。もし、スーパーマンを必要とする作戦で勝とうとしたら、兵をそのように育てる訓練にも多くの時間と資金がかかる。もし、そのように天塩にかけて育てた兵が戦死したら大変だろう。スーパーマンがいなくても平凡な兵で勝てるのがシステムの威力なのである。(「超訳 孫子の兵法」 許成準)』

この話を聞いて、直ぐに思いつくのが『織田信長』。彼の国の兵は「弱兵」で有名でした。その弱兵で天下取りをするのがだから凄い。

逆に、【孫子の兵法】を学んでいた『武田信玄』は、騎馬隊が有名です。騎馬隊こそ「」が問われる兵種なので訓練が必要です。これは一見【孫子の兵法】に書いていることに反するようですが、多分、彼の国・甲斐は山の中の国だから機動力も必要であり、尚且つ兵の器質にも合っていた。そもそも騎馬兵を使いこなす将の器も必要だけど、そこは武田信玄自身の才能を如何なく発揮できる兵種だったのかなと思います。

【孫子の兵法】がいう『システム』を作れない、作りづらい環境にある場合は、『兵の質』で勝負かける以外にないと思います。

但し、『弱兵で勝てるシステム』を作れないかを模索し続ける必要がある。

それは『今日の製品・システム』の衰退期が来ることを想定しながら、『明日の製品・システム』を準備するのと同じだと思います。

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