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失敗から学ぼう!/「失敗の科学」を読んで

この本に本に書いてあること

- 人は失敗に学ぶが、それができる組織とはどういう組織か
- 人は失敗を隠したがるが、きちんと報告し、そこから学ばないと前進しない
- 失敗に対する人の考え方を学び、失敗から学ぶことが可能なマインドに変えていく

失敗から学べる組織とは

代表的な組織に航空業界をあげています。航空業界にはフィードバックから学ぶ仕組みがあります。
航空機にはブラックボックスが搭載され、飛行データの取得や音声の録音がされ、事故があったら徹底的にデータ分析をして、再発防止策をとる。これを業界全体で行うことにより、事故率はものすごく低くなっています。航空機は事故が起きたら大惨事になるため、このような仕組みはとても素晴らしいです。

しかし、全ての業界がこうなっているわけではありません。

人間の失敗に対する態度

心理学には認知的不協和という言葉があります。自分の信念と事実が矛盾している時、人は事実の方をねじ曲げて解釈し、自分の考えが間違ってないと思い込んでしまいます。

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このような認知的不協和が起こってしまうと、人間は失敗を隠そうとしています。自分の都合が良い事実だけを出して、自分の考えば間違ってない方向に導いてしまいます。

また、人は、最もらしい理論やパターンに当てはめがちです。これを単純化といいます。人間は物事を単純化し、自分の都合の良い解釈をしてしまいがちです。でもそれって本当なのか?根拠は何か?と問うこと、事実/データを集めて、それを分析することが大事です。

もう一つ、人間は犯人探しをしようとしてしまいます。「これは誰がやったのか?」と言ってしまった事、あなたにもあるのではないでしょうか?なぜか人は、「誰が責任か」を考えがちです。しかし、本当は「何が問題か?」が重要です。

失敗を許容する組織

失敗から学ぶには、失敗を報告するための環境づくりが大切です。心理的安全性を確保しましょう。報告したことを大事にし、そこから学ぶことが大事です。

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上記のようなことは考えないような組織にしましょう。犯人探しも良くありません。

また、小さなゴールを設定し、少しずつ検証し、積み上げていきましょう。小さな改善の積み重ね(マージナルゲイン)が組織の成長になります。小さな失敗から学び、PDCAサイクルをまわせるようにしましょう。


この本には、失敗から人はなぜ学べないのか、学べる組織にするにはということが書いてあります。とても読みやすいので、ぜひ手に取ってみてください。



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