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先入観・常識に囚われない思考

「〇〇は絶対に◇◇しなければならない」といった暗黙の了解というものがこの世の中には存在するが、これに囚われない発想力豊な思考が私は大好きである。先入観と常識にとらわれない思考が大切だ。

水泳・池江「自由形」でバタフライを選択 会場内にどよめき

KOSUKE KITAJIMA CUP 2022(21〜23日 @東京辰巳国際水泳場)にて、水泳の池江璃花子選手が最終日の23日に出場した50m自由形の予選で、会場内をどよめかせた。

本来“自由形”という競技は一般的に言うクロールで泳ぐ選手が大半だろう。
そもそも自由形はその名の通り「自由にどんな泳ぎ方で泳いでも良い」という種目であるが、人間が一番早く泳げる泳法はクロールのため、ほぼ全ての選手がクロールで泳ぐ。しかし今回の池江は違った。号砲が鳴って水に飛び込むと、両手を大きく広げて泳ぐバタフライで泳ぎ始めた。

目を疑うような珍しい光景に関係者も驚く。クロールよりも遅いバタフライで50mを泳ぎ切った池江は「めったにできない経験。バタフライは日本でも戦える位置にいることを改めて実感することができました」と満足げに話、予選2位通過。さすがに決勝はクロールで泳ぎ切り優勝した。

北京オリンピック100m平泳ぎ金メダリストで元世界記録保持者の北島康介さんも、「目的がしっかりしている。世界選手権の50mバタフライで上位に入ることを頭に入れているから、ああいうことができるのだろう。本当に素晴らしいし、今は一歩一歩、クリアしていく段階。上手にやっている」
と絶賛。

野球でスローボールを投げた時に「相手への敬意が足りない」と批判されるのと同じように世間からバッシングを受けるのかと思いきや、逆である。
遊びではなく、しっかりとした目的を持って先入観と常識に囚われずにやった選択だった。

青学駅伝 原晋監督「2区はエースではなくて、3区がエースだ!」

箱根駅伝の2区では、昔から「花の2区」と呼ばれ、各校がエース級の選手を投入するのだが、コースの特徴などを捉え、それがエースと合致していたらエースを起用するし、それ以外の選手ならエースは起用しないそうだ。
今やスポーツ業界だけでなく、テレビ業界でも有名な青山学院大学 陸上競技部駅伝監督の原晋さんもこのようなことを提言している。

私がしてきたことは、すべてどうしたら強くなれるのか、勝てるか、部員を育てあげられるか、という視点を選択してきたことです。それが、常識であるかどうか以前に、勝つために必要だからしてきたことなのです。「今まではこうしてきた」とか、「前例がない」といのは、考えること、工を放棄した人が使う言葉だと思います。
青山学院大学陸上競技部 駅伝監督 原晋さんの言葉

今までの常識にとらわれず、冷静に理屈で押し切る思考が大切だということ。常識が本当に正しいとは限らないのだ。

小林一三 乗る人がいなくて赤字になるなら、乗る客を作り出せばよい。
それには沿線に人の集まる場所を作ればいいのだ。

関西の大手私鉄、阪急電鉄をはじめとする阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)の創業者である小林一三さんの名言である。

普通の人の思考なら、「乗る人がたくさん見込めそうだから線路を敷こう!」となるはずだが、彼は違った。「線路を敷いてから需要を生み出そう!」と考えたのだ。

列車の両終着駅に人が集まる場所を作り、中間駅に住宅街を作る。つまり現在の大阪梅田駅近くの阪急百貨店、宝塚駅近くの宝塚歌劇団だ。

利益が見込める場所に線路を敷くのではなく、利益が見込めない場所に線路を敷いて利益が見込める状態にする。
といった発想は、やはり先入観や常識に囚われない思考だろう。


王者は王者なりの常識破りの思考や行動を一つずつ持っているのでは無いかと最近感じるようになった。日頃の些細なことでも良いが、常識破りな行動や思考を心がけると眩しい未来が待っているのかもしれない。

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