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人気ドラマ「VIVANT」を観て感じた違和感

家にテレビがないのですっかりドラマもバラエティも疎くなってしまったのだが、
久しぶりに昨年流行ったというドラマVIVANTを観てみた。

序盤はそんな甘い考えじゃ全員野垂れ死ぬぞとモヤモヤしながら観たが、
徐々に面白くなるストーリー。黒幕は誰か、スパイは誰か予想できる部分もあったけれど、繰り返されるどんでん返しで面白く視聴。

ただ昨今は、「予想がつかない展開であること=エンタメの評価」になりすぎている気がしてならない。息もつかせぬストーリー展開というのは確かに視聴者を飽きさせないうえで重要な要素であるけれど、予想が付かない物語至上主義になりすぎているような気がする。

また、日本礼賛ムードが強すぎる点も、観ていてしらけた。
「相手の宗教を理解し、違いを超えて結婚できる。考えの違う相手を尊重する美徳がある国」と日本を称していたけれど、本当にそうだろうか。
たしかに、宗教が異なっていても結婚が許される国ではある。
でも本当に、考えが違う相手を尊重する国といえるのか。

むしろ私が抱く日本のイメージは「異なる価値観や考え方を受け入れるのが苦手な村社会」「人と異なる意見を言う人は叩かれ、同調を求められる社会」だ。だからデモだって起きにくいし、右ならえが当たり前。
変わることを諦めた事なかれ主義の国となっている気がする。

作品内で、日本を美化しすぎているのが気持ち悪かった。

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