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宇宙開発シュートの真実

1.はじめに
スタジアムで観戦していて、自チームの選手が放ったシュートがゴールマウスの上に外れてしまうことがあるかと思います。いわゆる「ふかしてしまったシュート」というやつですね。さらに大きく外れると「宇宙開発」などと言われたりします(最初に言ったの誰なんでしょうね)。

素人目に見ると「どこ打っとんじゃい!」と言いたくなりますが、実際にはどれくらい外れているのでしょうか?数字で見てみましょう。

2.ペナルティーエリアの線上からのシュート
仮にペナルティーエリアの線上からシュートを打ったとします(下図)。ゴールラインからペナルティエリアの線まで(AB)は16.5mあります。ゴールの高さ(AC)は2.44mです。ゴールネット上部に突き刺さるゴラッソを決めるためには、8.4度の角度でシュートを打つ必要があります(角ABC)。

角度の図

「ふかしたシュート」の定義をゴールの高さの1.5倍とします。AC’は3.66mとなります。この時のシュートの角度は12.5度です。同様に「宇宙開発シュート」の定義をゴールの高さの2倍とします。AC’’は4.88mとなり、この時のシュートの角度は16.5度になります。

ゴラッソと宇宙開発シュートの違いは8.1度、ゴラッソとふかしたシュートは4.1度の違いです。8.1度、4.1度の違いって言われるとわずかな違いと思いませんか?

「8度ってでかいだろ」、「ドライブかかるだろ」などのツッコミは無視して進めます!!

3.ロングシュート
今度はシュートの距離を変えてみましょう。先ほどはペナルティエリアの線上(16.5m)からシュートを打ちましたが、倍の33mにしてみましょう。いわゆるロングシュートですね。

この時、ゴラッソの角度(角ABC)は4.2度、宇宙開発ゴールの角度(角A’’BC)は8.4度でゴラッソとの差は4.2度、ふかしたゴールの角度(角A’BC)は6.3度でゴラッソとの差はわずか2.1度です。4.2度とか2.1度ってもはや誤差の範囲じゃないですか!

4.まとめ
表にしてみると以下のようになります。

角度の表

ため息をついて、選手にもう一度打つのをためらわせるよりも、「惜しいよ!惜しいよ!あと2.1度だよ!」と言って選手を励まして、次のゴラッソを呼び込みましょう!(今は声出しちゃダメですが)

一方で相手チームの選手がシュートを外した場合には、(危ねえ、あと2.1度)と心の中で思いつつ、「どこ打っとんじゃい!」「今日は何回打っても入らねえぞ!」「宇宙開発!」と大声で叫んで二度とシュートを打たせないようにしましょう。(今は叫んじゃダメですが)

NACK5スタジアム大宮は、ピッチと客席が近い素晴らしいスタジアムです。声援が選手に届くメリットがある一方で、ため息も届いてしまうデメリットもあります。「ため息よりも応援を!」(今は声出しちゃダメですよ!しつこいですが)

それではまた。早く大声出して応援できるようになるといいですね。

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