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「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」“一筋縄ではいかないフランソワ・オゾン監督の静かなる本気の怒り”

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」“一筋縄ではいかないフランソワ・オゾン監督の静かなる本気の怒りを余計な感情は交えず淡々と伝える” 映画「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」
フランスの「プレナ神父事件」。神父による児童への性的虐待事件。

↓予告編
https://youtu.be/McAZiiTgsyY


虐待により心の傷を負うこと、そしてその傷が癒える事なく抱えて生きる事、その事を知っているパートナーや家族との関係と彼らの想い。また、その事を誰にも言えずに自分の胸に抱えて生きていく事の辛さと悲しみ、加害者側にある人たちの怖さ。宗教の意味。余計な感情は挟まずにストーリーが進むので余計に胸が痛く、色々と考えさせられる。
心を傷を負うことに性別は関係ないし、ベースは児童への虐待だけど(特に)加害者側の人達の対応や考え方なんかは世の中の色々な出来事にも通ずるんではないだろうかと思う。

そして、この事件はまだ審理中であるという事にも驚いた。

パンフレットを読んでも色々と考えさせられる。そして、映画を見た以上にオゾン監督が丁寧にこの映画を作り上げたという事が伝わってくる。

特定の宗教を熱心に信じているわけでは無い私は“宗教”の意味合い考えてしまう....というより“宗教は時として人を救わない”と思わざるを得なかったりもします。

楽しい映画ではないけれど、見て良かったと思える映画でした。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
今日の1日が明日・明後日・その先の未来のHappyに繋がりますように。

Tomoco

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