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ドラマのような毎日を

 最近のテレビ界では、どこの放送局でもトレンディードラマ花盛りである。「男女の恋愛」をテーマにしたものが圧倒的に多いが、最近では、その一方が聴覚障害者であるドラマがヒットした。女子学生の間で手話で会話をすることが流行しているそうである。きっかけは何であれ、障害者問題に若い世代の方々が興味を持つことはよいことだと思う。ただ、トレンディーというように、一時の流行で終わってしまわないことを願って止まない。 また、ドラマのヒットには主題歌選びが重要なポイントになっているのも最近の傾向である。最近のヒット曲は、ことごとく、ドラマの主題歌である。
 

 なぜ、トレンディードラマが、こんなにもてはやされるのか?それは、なかなか現実では起こらないこと、でもひょっとすると起こりそうなことを、ストーリーに仕立てているからである。
 

 さて、ここでちょっと考えてほしい。もし、十人の登場人物を、すべて主役級の役者で固めたら、果たして、視聴率の稼げる面白いドラマが作れるだろうか?

 私はそうは思わない。主役を盛り立てるシブイ演技のできるベテランの名脇役がいてこそ、主役が光り、素晴らしいドラマができるのである。(私は伊藤四郎さんが好きである。)
 

 皆さんの周りに日常的に展開される出来事も、よくよく注意して見ると、けっこうドラマチックだったりする。平凡に見える毎日も、主役、脇役(配役は、そのときどきで変わる)の、絶妙の間とコンビネーションによって、テレビ以上のドラマになる。そして、それぞれの役を演じる人々が、自分の役を演じることに誇りを持てると、楽しくドラマチックな毎日が過ごせるようになるのである。人生というドラマの主人公は自分自身です。

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