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本好きな生徒を育てる

先日、いかに、学校図書館を活用するかという、区の学校図書館司書教諭研修を受けながら考えていた。中学校段階で本に縁が無い生徒を、教育の力で本好きな生徒に豹変させることは可能だろうか?

私は、可能性は0ではないが、かなり難しいのではないかと考えている。

今や、生徒の周りには、本よりも安易に楽しさを享受できるアイテムがあふれている。スマホ、ゲーム、アニメ、インターネット、漫画、etc。それらの楽しみよりも、本を読む方が楽しいと考える中学生は、かなり少数派になるのは自明の理である。

ややもすると、若手教師の中にも、PC検索、スマホ等、安易なアイテムに魅了され、本を手に取ることはほとんど無いのではと見受けられる者もいる。

では、読書教育は無意味かというと、そうは考えない。教師は、学校教育を通して、「本を読むことは楽しく有意義だ」と繰り返し語り続けていく責任があると考える。生徒により説得力を持って語るためには、教師自身が「読書により生き方を見直した体験」をすべきである。そして、それを、生徒に語るべきである。

口先だけの、「夏休みには本を読みましょう。そして、感想文を書きましょう」的な言葉かけだけしかできない者に、感想文をネットからコピペしてきた生徒を叱る資格はないと思う。

学校教育には矛盾がいっぱい!