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幸せについて

 「あなたは今、幸せですか?」あなたは、この質問に胸を張って「ハイ」と答えられるだろうか。ちょっと昔のフォークソングにこんな歌詞があった。「幸せを数えたら片手にさえ余る。不幸せを数えたら両手でも足りない。」この文句に同感する人は多いのではないだろうか。

 では、次の質問。「あなたにとって幸せとは何ですか?」あるいは、「何に幸せを感じますか?」この質問を、飢餓に苦しむアフリカや、戦火に喘ぐボスニアの子どもたちに投げ掛けたら、「一つのパンが食べられること。」「ゆっくり安心して眠れること。」という答えが返ってくるのではないだろうか。果たして、平和で豊かな環境に育つ日本の子どもたちは何と答えるのだろう…。
    

  幸せは人によって違う。年齢、性別、好き嫌い、価値観、考え方などによって十人十色、様々である。けれど、日本という島国に生まれ育って生活している私たちは、本当の幸せを見失ってはいないだろうか。あるいは、遠い記憶の彼方に置き忘れてしまってはいないだろうか。幼い頃、近所のおじさんから100円もらったときの嬉しさ。朝早く必死で探して、かぶと虫が捕れた時の満足感。恋人に逢える日を一日千秋の思いで待ちわびて、逢えたときの胸の高鳴り…。覚えてますか?ささやかだけど幸せな気分に満たされた瞬間を。 私はふと思うことがある。「もしかしたら、この世の中に不幸な人は一人もいないのかもしれない。だって生まれたこと、生きていられることが幸せなのだから。」
 

 「幸せはいつも自分の心が決める。」相田みつをさんの言葉である。この世で一番不幸な人は、自分の幸せに気づけない人である。

学校教育には矛盾がいっぱい!