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機材を売却する際に注意すること ▶︎ 製品登録解除

今回の記事では、機材を売却する際に忘れがちで、問題になる可能性があるポイントについてお話しします。

先日、マスターキーボードとして使用していたNOVATIONのLaunchkey 49 MK4を売却しました。

理由は、49鍵だとピアノ曲を書く際に鍵盤数の不足を感じることがあり、元々使用していたKORG Tritonのように61鍵のキーボードが必要だと感じたからです。

オクターブシフトを併用すれば問題ないと考えていましたが、その見通しが甘かったです。

鍵盤数以外の点はまったく問題ではなく、自宅やライブで使用は快適でした。

▼Launchkey 49 MK4についてのレビュー

ちなみにKORG Tritonは鍵盤タッチが良いのですが、重さが約17kgと非常に重く、また古い機材のためLogic Pro Xでの打ち込みの際に、サスティンペダルの情報が正しく反映されないという問題が発生していました。

このような理由から、61鍵のMIDIキーボードを購入しようと思いました。

▼Launchkey 49 MK4からmodel:cyclesをMIDI CCで制御

【 問題になりそうな点】

DAWが全盛ではなかった頃の機材ならよかったのですが、現在主流になっている機材は、PCソフトウェアとの連携を前提とした仕様が多く、

オンラインでの製品登録が必要な場合

があります。

筆者が売却したNOVATION Launchkey 49 MK4 もその一例です。

製品登録では、

機材のシリアルナンバーを
アカウントに紐づける

必要があります。このため、機材売却時に次のようなトラブルが発生する可能性があると思います。

トラブル例:登録解除を忘れた場合

前所有者のアカウントにシリアルが紐づけられたままだと、新しい所有者は製品を自分のアカウントで登録できない。

その結果、新所有者がバンドルソフトウェアや機能を正常に使用できず、トラブルに発展する可能性。

【 売却前にすること:製品登録解除 】

オンラインで製品登録(シリアル登録)をした機材を売却する前に(もしくは売却先が決まったら)

製品登録解除

を行います。

例えば、NOVATIONのLaunchkey 49 MK4の場合、NOVATIONのブラウザのソフトウェア「components」のアカウントにログインすると、マイハードウェアのページに所有機材のシリアルが表示されています。

componentsにログインしマイハードウェアのページ
製品登録解除済のため何も登録されていません

(2024年12月現在)NOVATIONの場合は、

自分で製品登録解除をすることができない

ため、メーカーへ直接連絡をする必要があります。

▼Novationのサイトにある「製品の登録解除」についての説明

https://support.novationmusic.com/hc/ja-jp/articles/115004675985-%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%81%AE%E7%99%BB%E9%8C%B2%E8%A7%A3%E9%99%A4%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%AE%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B


下記Novationのヘルプセンターのリクエストを送信のページにあるメールアドレスもしくはお問い合わせフォームから連絡するといいと思います。

https://support.novationmusic.com/hc/ja-jp/requests/new

*Launchkey 49 MK4の場合、本体底面にシリアルのシールが貼られています。

筆者の場合、メーカーの営業時間内に連絡したところ、

1時間もかからず登録解除が完了

しました。

その後、アカウントの「マイハードウェア」ページから所有機材が完全に削除されていることを確認しました。

componentsでスライダーのMIDI CCの設定
とても分かりやすいインターフェイス

ちなみに、事前にNOVATIONの担当者に確認したところ、

次の所有者が製品登録すれば、
新しいバンドルコードが割り当てられ、
バンドルソフトウェアも
問題なく使用できる

とのことです。

上記対応ではなく、捨てアカウントを作成し、そのアカウントごと次の所有者に売却する方もいるかもしれませんが、

トラブルの元になる可能性が高いので、筆者はオススメしません。


・・・

昔に比べて機材の売却を手軽にできますが、

オンラインで製品登録を
必要とする機材については
「製品の登録解除をする」ことを
忘れないようにしたい

です。

こうすることで、次の所有者がスムーズに製品を使用できるだけでなく、トラブルの防止にもつながると思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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ぼんちゃん
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