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脱「いい人」のすゝめ 

「和を以て貴しとなす」。

自己主張を”しない”ことと
周囲の人々と良好な関係を維持することを
これまで混同していた私は、
「いい人」を演じ続けて来た。

最近新しいバイトを始めてから、
そんなことをよく考える。


始まりは小学校高学年からだと思う。
自分はいわゆる「いい人」キャラを演じた。

周囲といさかいのない
「いい人」としての自分。

そんな自分に酔っていた節もあることは
否定できない。

それで、演じること自体は
苦痛ではなかったけれど、

高校以降、
受験勉強等で忙しくなると
演じる余裕がなくなっていき、

今まではうまく受け止めてきた
さまざまな我慢が苦痛に変わっていった。

言いたいことがあっても
うまく伝えられない自分には
とてもいらいらしたし、

言いたいことを我慢する自分、
「いい人」キャラが崩れていく自分、
そのキャラにしがみつく自分も嫌になった。


上京し、1年間浪人し
大学に進学した後、

地元では決して得られなかった
様々な学びを得て考えに触れた。


さまざまなスキルの中で
一番大切だと感じたのは、

自己主張のスキルだ。

これは単なるわがままではなく、

自分の中で言いたいことを整理した後、
相手に対してわかりやすく伝えて、
自分の主張を納得してもらう

コミュニケーションを円滑に行うための
重要な技術だと感じる。



私はこれまで、
自分の中の「いい人」像を守るために、

ただただ自分が我慢して、
こうしたコミュニケーションを避けてきた
と反省している。


以上のことは、
最近始めた
接客のバイトで改めて得ることができた
新たな気づきでもある。

これまでのバイトよりも
お客さんとのコミュニケーション密度が高く、
正直、嫌なことや軋轢も経験する。


けれど、それでも
お客さんとコミュニケーションを通して、

自分の伝えたいことが
お客さん相手にきちんと伝わり、

その上で納得してもらえることが
とても嬉しい。


自分の言いたいことを我慢せず
相手に伝えることは、
自分と相手の間に
無駄な軋轢を生むかもしれない。

それでもおじけずに、
相手とのコミュニケーション重ね、
自分と相手の間にプラス方向の関係を築くこと。

そのことが、
「いい人」像の自己保身よりも
よっぽど大切だと気づいた。



今までに染み付いた
「いい人」志向から脱出する。

そして、
対人関係にさらなる充実を。


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