あとがき
自分の作品の解説をするなんて野暮だと思ったけど、やっぱり伝えたいのであとがきを残すことにしました。
前の2作、読んでくれた人ありがとう!
この2つの物語には2人の大きなすれ違いがあります。
まず、1話目の女の子は、好きな人のことを本気で好きで、本気で好きだからこそ自分と結ばれるという自分本位な運命ではなく、好きな人の本当の幸せを願っています。
割と「推し」みたいな感覚に近いかなぁと。
付き合えるなら、もちろん付き合いたいんですよ!!!
一方、2話目の女の子は、好意に気付いてはいるけど、他の人との幸せを願われたことで、女性である自分とは恋愛関係にはなれないと否定された気持ちになってしまったんです。
好きだけど、私とは幸せになれないです…と言われた気分になってしまった。
恋愛において性別を特に気にしない女の子と、性別という鎖で自分を閉じ込めてしまう女の子のそれぞれのすれ違いのお話でした。
1話目の女の子は好きすぎるが故に、変な伝え方をしてしまったかなぁ。まぁ、気持ちは分からなくないけど、たとえ脇役Gだとしてもまっすぐに想いを伝えてほしいです、、
2話目の女の子はきっと「普通」という考え方に囚われすぎているのかなぁ。案外、仲間がたくさんいるということを今後生きていく過程で見つけられるといいね。
もっと深くまで解説すると、2話目の子は「普通」に囚われすぎているのに言動は「普通」を超越していて、そこがあの子に好かれているポイントでした。
「自分は普通ではない」とか「普通にならなくちゃ」とか頭では思っていても、いい意味で「普通」を超越していて、そこがその子の素敵なところなんです。潜在的に「普通」から解放されたいという気持ちが表れてるのかもね。
私が近くにいたら、もっとありのままでいていいんだよと伝えてあげたいです。
あの子は「普通」じゃないところも含めて好きでいてくれているんだから、自信を持って欲しいけど、あの子はあの子で謙虚すぎるというか、自分を小さく見すぎているから、すれ違いを解くには時間がかかりそうです…
2人とも悪くない。ただ、自分の考えと今まで生きてきた環境に従ったらこんなすれ違いが生まれてしまいました。
話の最後で「そういうことか!」と思った人も多いかと思います。それくらい人は自分が勝手に「普通」だと思い込んでいることをベースに物事を考えているのです。
経験を当てはめて、先入観で物事を見ることも大切だとは思います。でも人に関してはまったく種類分けせず、〇〇さんという個人で見る方がいいのかなと。
それがもしかしたら誰かを救うかもしれない。すれ違いを避けられるかもしれない。
もっというと話の最後で「そういうことか!」と納得してしまった人は、頭の中をアップデートしてもいいかもしれません。
話の最後で「え、なんで?別にそんなの関係なくない?」って思う人が増えるほど、幸せになれる人も増えると思います。
2人の外見に関しては明記していません。
想像してほしい。
そこにももしかしたら貴方の「先入観」が見え隠れするかもね。
最後に大好きな櫻坂46の『偶然の答え』を貼り付けてみました。
このMVはこの物語と全く同じではないけれど、似た境遇にいる登場人物が出てきます。
曲だけ聴くと、切ない恋愛ソングに聴こえるけれど、MVを観てしまうと切ないだけじゃ片付かないほど感情がぐちゃぐちゃになって何度涙したことか。
繊細に演じてくれた夏鈴ちゃん含め櫻坂46のメンバーに大感謝です。
櫻坂46を推している理由はたくさんあるけれど、その1つに少数派の絶対的な味方でいてくれるところが挙げられる。
自分がアイドルなら、ファンが自分に逢いに来てくれている瞬間は、テンション上がってるに決まってる!と思い込んで当たり前だと思う。
それなのにライブでも「この中にもしかしたら日常が苦しいと思う人もいるかもしれませんが、今日は忘れさせてあげたいです!」というような台詞をメンバーからよく聞く。
たとえライブに来てても、どこか日常の不安からどうしても離れられない人がいるはずだと思ってくれて、尚且つ寄り添ってくれる。
ブログでも多数のメンバーが日々苦しい思いをしている人に向けての言葉をかけてくれる。
それに、味方って言ってくれる。
櫻坂は日々何かにもがき苦しむ人も巻き込んで幸せを見せてくれるグループだと思ってます。
夏鈴ちゃんも「心に寄り添いたい」といつも何度でも言ってくれます。そういうところも含めて大好きなグループです。
話は少し逸れてしまったけれど、私が言いたいのは貴方の「普通」は他の人にとって「普通」ではないかもしれないということ。
先入観を一切捨てて人と向き合ってみてほしいです。
読んでくれてありがとうございました!
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