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プロジェクトマネージャー兼スクラムマスター

 あるプロジェクトではプロジェクトマネージャーの役を担いながら、別のプロジェクトではスクラムマスターの役を担う時の難しさ。
 ウォーターフォール開発のプロジェクトマネージャーとしてQCDSのバランスを取りながら、同時にアジャイル開発ではスクラムマスターの役を担う。

 片や、リスクを洗い出して失敗しないように計画し、定量的な予実管理を徹底する。計画との差異を見逃さず、進捗は品質に問題が生じたときは真因を探り対策を打つ。チームは内外の関係者と協力しながらも責任分界点を明確にする。
 片や、マネージャーの顔を出さないようにしながら、チーム自らの意思をもてるように、上意下達にならないようにと、アジャイルなマインドの醸成を目指す。

 演じる役は、その時々の立場と舞台で決まる。

 立場と舞台できまるのだが、染まっているその人ならではの色の強さに応じた難しさを感じる。役それぞれに異なる権限やマインドがあることは知っている。予めそれぞれの役割も明らかになっている。それでも、今演じていない役のイメージが強い『役者』だと、セリフが意図とは異なる意味で解釈されてしまう。”殿様”の代名詞のような俳優がコミカルな役を演じる姿を観る時のような感覚か。

 職業としての役者にはなるのは困難でも、開発現場にはいろいろな役が準備されている。明日からの公演で演じる役に思いを馳せながら……。

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