見出し画像

弾丸京都ツアー

『12月中に京都に行く』と宣言をしていた私は、12/11に決行をした。
なぜ京都なのか。
寺院神社巡り、ザ・京都!っていう名所巡り……ノンノン。伏見稲荷大社をトップの画像に持ってきといて「何いってんだコイツ」って思ったかもしれないが、私の真の目的は違うのだ。

死ぬかと思った稲荷山

6:20 名古屋発のぞみ75号に乗り込む。
京都まで34分。近い。文庫本を開いてみたものの眠気覚ましのコーヒーを飲んでたら着いてしまった。結局、1ページも読まずにリュックに仕舞いなおす。
京都に行くのだから京都らしい場所の観光を1つくらいすべきと前回の教訓を生かし(前回は、関西コミティアだけ行って帰ってきた)、前日に下調べ。
早朝だとどこがいいのだろうか。
清水寺は何度も行ってるし、東寺も行ったし……。相談したら縁切り神社は?と言われたので、早速調べる。最近、色々と縁を切りたく(不穏な発言っ!)体調不良もあって身も心も軽くなりたい。よし、そこに行こうと思ってサイトを確認する。
「ダメじゃね?」
あの穴通れなかったらどうすんの。
まぁ、頭が入りました、お腹あたりもどうにか入りました。そしてお尻……「あ、進まない。無理だ」とかなったらシャレにならない。しかも、今回は一人旅。私を弄り倒してくれる友もいない。早朝に行って、誰もいなくて挟まったまま次来る参拝者待ちとか恥ずかしい。
旅の恥はかき捨てって言うけど、最近はYOUTUBEで実況とかしてる人もいるし、実況されたらたまったものじゃない。しかも詳しく直径何センチとか書いてはいなく、ただ狭い。ギリギリという言葉。そんな不確定要素満載のところには行けない……と泣く泣く却下。

そして選ばれたのが、ここ!『伏見稲荷大社』

伏見稲荷大社

心願成就のご利益があずかれるように、そして願いが通るお守り『達成守』をいただくために。そして稲荷山に登るために。
(高校の修学旅行でも行ったんだけど、稲荷山に登った記憶がなくて、なのでリベンジ)
往復で2時間以上かかると聞いていたんだけど……。
稲荷山、はんぱない。
最初は千本鳥居とか見つつ涼しい顔して登ってたんだけど、マスクしんどい。山道+時々階段を登らないといけないのだが、息苦しい。人とすれ違わない時にマスクをずらすが、酸素供給が追いつかない。
ぜーぜーと言いながら登っていたら、三つ辻あたりで異変が。呼吸がままならない。朝早いから人ともそんなにすれ違わないし、このまま倒れたらどうすんだと青くなる。
その場で落ち着くまで立っていると、少しマシになったから上を目指す。
……けど、ダメだった。
四つ辻まで行ったところでギブアップ。
くやしい。
下に降りるにつれ元気を取り戻したのをみると、やっぱり酸素不足だったのかもしれない。
いつかリベンジしたい。足腰が元気なうちに。いつまで元気でいられるだろうか。

陰陽師ブームに乗っかれなかった私が……

晴明神社

晴明神社に行きました。魔除け・厄除け。
厄年終わったけど、厄年じゃないかってくらい身体に響いてるから、境内にあった厄除け桃をこれでもか、ってくらい撫で回した。こんだけ撫でたら厄もよけていくはず。
そして、ここは人生相談として宮司さんが占いをしてくれるらしい。すでに何名も並んでいたのだけど、私は予定があるので受けず。次回は、時間が合えば占って欲しい。
その代わりに『五行みくじ』を引いてみた。
仕事→成功に近道無し
願い事→人の助けが必要。争いを避けて吉。

とりあえず、近道無いから争い避けながら頑張りなさいよ、ってことか。
楽して成功は掴めない。……長い道のりになりそうだな。
できれば、今すぐにでも成功したいけど。(強欲)
さて、京都らしい旅はここで終わり!
本来の旅の目的達成をするため、バスに揺られながら目的地へ向かった。

創業200周年記念 フィンレイソン展 ―フィンランドの暮らしに愛され続けたテキスタイル―

来たよ来たよ来たよー!
フィンレイソン展!
私、テキスタイルが大好きでしてこの展示を知り絶対行くと息巻いたのです。織りテキスタイルの生地見本帳や原画もみたり。
そして、歴史も併せて知ることでどうやって地域に根ざして、そして家庭へ浸透していったのか知れたのも面白かった。
そしてなにより、アイニ・ヴァーリがデザインしたものが素晴らしすぎて。原画と生地見本を見比べたり。とても遊び心があって配色も素敵だった。
ゆっくりじっくり回って、図録を購入。

ヨハンナ・ヴァーラ・子供用寝具生地

上野リチ ウィーンから来たデザインファンタジー

京都文化博物館の次は、京都国立近代美術館へ。
お腹空いたな……と、スマホで検索。ほうほう、平安神宮近くにはうどんとかそば屋さんもあるのか。京都だし、出来れば和食がいいな。

カオマンガイ

なのに、これ!
タイ料理。和食なんてどの口が言ったんだか。
どうして京都まで来て京都らしい出汁のきいたものを食べないかね。(それは、朝コーヒーを飲んだっきり何も食べてなかったからだよ)
しかたない、腹ぺこの私の目にタイの国旗が見えたのだから。食という欲望に忠実だっただけだ。
食べたカオマンガイは、鶏肉もほろほろで鶏のうまみたっぷりのジャスミンライス。久々に食べて、やっぱりタイ料理が好きだ!ってなったので、自分再発見でそれはそれでよかったのかもしれない。(ポジティブ!!)
※笹野は、タイ語学校にタイ料理を習いに行ってたくらいタイ料理好き。

おなかもいっぱいになったことだし、京都国立近代美術館に入った。

ウィーンと京都を行き来しながら戦時中もデザインをしていた姿にすごく驚かされた。そして、テキスタイルだけではなく、こけしや七宝の箱のデザインなど精力的に行っていて、展示品を見る度どうなってるんだろ、と細部まで確認していて……。
すごく自分の心が弾むのがわかるくらいの色彩豊かで自由で楽しいデザインの数々。想像をかき立てられた。
2時間近くゆっくりと見て、ここでも図録購入。

モダン建築の京都

京セラ美術館

上野リチ展を見てコレクションルームも見るために階段を上がって、そしたら目の前に京セラ美術館があるんですよ。
現在の時刻15時半すぎ。
最初から行きたかった展示ではあったんだけど、二つはしごしただけでお腹いっぱいなのと総歩数16000歩を超えていて、すでに足が痛い。
(きっと、朝の稲荷山が効いている……まぁ、登頂は出来なかったけど)
いったんベンチに座り、窓越しに京セラ美術館を眺める。
「いこうかなー」「やめようかなー」「会期って何日までだっけ」ネット検索で、12月26日までと知る。行かないわけにはいかないと、気休めにふくらはぎを軽く揉んで立ち上がった。

行って良かった!!

すごい楽しかった。想像以上!
バロック建築やルネサンス風やイスラム的装飾とか多様な様式が導入されていて、設計図や計画図、模型、写真、映像を見ながらゆっくりと展示解説付き音声ガイドの岡本信彦さんの声を聞きながら見て回る。

鶴巻邸(現・栗原邸)模型
国立京都国際会館 全体模型

そして、買うつもりはなかったんだけど、「モダン建築の京都100」という図録をパラパラと見本誌を捲ったら、自然と新しい本を手にしてた。
図録……おそろしや。
でも、しばらく楽しめる+こんど京都に行ったとき実物見に(中には入れなくても)いくのもいいな、と妄想。

ここでタイムアップ。
京都駅に向かい、お土産を購入して新幹線に乗り名古屋へ戻った。

京都らしいもの……結局食べずじまい。
頭の中でお昼はうどんで、途中で抹茶のスイーツを食べ、夕飯も京都らしい物(お弁当でも良い)を食べて……って思ってたが、食べたのはガパオライスのみ。
あとは、ペットボトルの水を飲み続けた。
ご当地ものを食べる気でいくけれど、結局一人旅ではこういう風になってしまいがちなので次回こそはリベンジしたいと思う。
……果たしてリベンジできるだろうか。