帰省について
おはようございます。
お休みの朝。
年の瀬を直前に、日に日に新型コロナウイルスが猛威をふるいだしてきましたね...。
私の勤め先はリモートワークなどを導入していないのでずっと通勤しているのですが、それ以外は今年の3月に入って以来活動を自粛してきました。
Eテレの『100分で名著』という番組で、カミュの『ペスト』の特集を観た時に、収束にはどんなに少なくとも1年はかかるだろうと考えたからです。
お正月は家族と過ごすものとして譲ることができない私は、若いころから友達や恋人の誘いを断っても実家で過ごしてきました。
コンセントに足を引っかけて、年末に大学の卒論のデータがお釈迦になってしまった1度だけを除いて。
そして何十年ぶりの今年。
お正月には帰りたいからとこの1年たくさんの活動を自粛してきましたが、結局、お正月にも帰省しないという選択をしました。
いろんな人のいろんな事情があって、帰省するしないに正解はないと思っています。
ただ、そこには人の命が深くかかわる可能性が高く、きちんと熟考し責任を持った対応が求められる行動であり、それが出来そうにない私は帰省しないという道を選びました。
万が一があったとき、自分を一生許せないだろうからです。
一方で実家の両親は帰省賛成派です。
もちろん私の考えも尊重してくれていますが、「ひとりで寂しくないかい?」と問われたときに、「寂しい」と答えれば心配するだろうと思い「寂しくない」と答えたけれども、それはそれでどこかガッカリさせてしまったことでしょう。
理不尽な状況に置かれている今、ひとつひとつの選択が安易にできるものではなく、その都度自分自身と向き合うことになりました。
今まで自由に満ち溢れた毎日が、当たり前のものではなかっと改めて知らされました。
しかし苦しくもありながら、この経験はのちの人生に糧となるものでもあると信じています。
これを読んでくれた皆さまにも、それぞれに様々な苦痛を伴う日々であると思います。
私にできることは、どうか健やかに心穏やかに新しい年を共にお迎え出来ますようにと強く願うばかりです。
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