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人もおし 人も恨めし あぢきなく よをおもふゆへに 物思ふ身は 後鳥羽院 麤譯:才道彼堪憐…
風そよぐ ならの小川の 夕暮は 御祓ぞ夏の しるしなりける 従二位家隆 麤譯:小川波瀲灧,…
こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに やくやもしほの 身もこがれつゝ 権中納言定家 麤譯:相候…
花さそふ あらしの庭の 雪ならで ふり行ものは 我身なりけり 入道前太政大臣 麤譯:風緊落…
おほけなく 浮世の民に おほふ哉 わがたつ杣に すみぞめの袖 前大僧正慈円 麤譯:衲子有何…
みよしのゝ 山の秋風 さよふけて 故郷さむく ころもうつなり 参議雅経 麤譯:山風吉野秋,…
世中は つねにもがもな なぎさ漕 あまのをぶねの 綱手かなしも 鎌倉右大臣 麤譯:嗟哉蜑子船,牽纜上重灘。何得人間世,古今同一般。
我袖は しほひに見えぬ おきの石の 人こそしらね かはくまもなし 二条院讃岐 麤譯:海有沃…
きりぎりす なくや霜夜の さ筵に 衣かたしき ひとりかもねん 後京極摂政太政大臣 麤譯:切…
見せばやな をじまの蜑の 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず 殷富門院大輔 麤譯:雄島…
難波江の あしのかりねの 一よゆへ 身をつくしてや 恋わたるべき 皇嘉門院別当 麤譯:短葦…
村雨の 露もまだひぬ まきのはに 霧たちのぼる あきのゆふぐれ 寂蓮法師 麤譯:滂沱飛雨霽…
嘆けとて 月やは物を おもはする かこちがほなる わがなみだかな 西行法師 麤譯:月豈亂情…
よもすがら 物思ふ比は 明やらぬ 閨のひまさへ つれなかりけり 俊恵法師 麤譯:徹曙苦難眠,愁懷枉自牽。無情恨朝旭,門隙不初穿。