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少女は事務室へ行った 報告します はい、どうぞ 少女は事の顛末を話した 了解したマネージャーはこう続けた 以前のプレゼントの荷物だけど、持ち主不明だから、 心配しなくていいからね、 と、言う訳で、もうひとつお願いがあります、聞いてくれるかな? はい 前の学校のクラスの人にお礼の手紙を書いて欲しいのです、いいですか はい、わかりました よろしい ~~~~~~~~~~~~ 少年のクラスにアイドルとなった少女から、 お礼の手紙が届いたのは、それからしばらくしての
少女は事情を話した が、母からの予想をしない訳では無かったが、 第一声は「え~!」だったのだ え~、感謝祭に来ていたかもしれないの? しかもプレゼントを一方的に渡していたって!? 分からないの、手紙は隣の市からだったし あ~、わかった、市外から出ていて、違う人だと思ったのね、 それで、確かめようがないと 手紙来ていた女の子は誰々なの? じゃ、手紙読んだと言っていいのね? いいけど、お願い …でも、その子そんなことする? もっとまじめな子だったと思うけど
少女は呼び出された時、不安であったのだが、 マネージャーは怒っている訳では無かった まず、会話の初めにマネージャーはこう言った 差出人不明の物は受け取らないから心配しなくていいよ その時ね、本人の横で荷物渡そうとしていたのがいたのだそうだよ 忙しい時なものだから、段々とイライラになっていたようだね それで、なんだが クラスの子から手紙の来ることは知らなかったんだね、 だからって、クラスの人のことを言うのはやめなさい はい、すみません と、言う訳でクラスに確認を取っ
その日、少女は大忙しであった ファン感謝祭である 知っての人も来るかも、と思ったが、地元からは少し遠いことから、 まず無いだろうと思っていた ところが、事件は起きたのであった あんた、彼氏いたの? えっ、どうして ファンの人、言ってたよ、渡してくれって えっ、誰が 分からないけど、係の人が受け取ったって そう、プレゼントを抱えて、渡してほしいと言ったファンの1人が いたらしいのだ、但し、名前は明かしていない 前の会話を思い出し、メンバーの1人が聞いてきたのだ ~~~~
そういえば、さっき騒いでいたけど、 なんて言っていたんだろ 珍しい名字とかって まさか…!! えっ 記憶が甦った途端に、少女は廊下で叫んでしまった 何?何があったの? ううん、何でも無い 足早に通り過ぎることにし、その場はいなくなることにした ~~~~~~~~~~ 練習が終わって ねえ、さっき何があったの?急にびっくりして ううん、何でも無いの そう、ね、さっきの手紙だけどね、この名字って分かる? 多分… こう読むと思う ふうん、…ひょっとして、知り合いか何
それでも結論は出したのであった 返事を期待するのではなく、伝わることを期待すること あくまで応援であって、負担にならないようにすること 返事が返ってきても、代筆の可能性が高いこと このような話がある、ファンレターで返事を出したのは、 他ならぬアイドル本人の母親で、状況を見かねて出したのだ 売り出し中の時はかなりプレッシャーも相まって大変らしい ならば妙な気遣いはさせてはならない 決めた本人は葉書を取り出したのだった 便箋で大仰に書くよりは、むしろ葉書で分かることに
少年は悩んだ後、考えをまとめてみようとした 周囲には「やらない」と言いながら、それでもこだわってはいたのだ 本人なりにはシミュレートしてみた、が解決にはならないようである トップアイドルの場合、1万通からの手紙が届く、するとまず、 スタッフが点検する、仮に「合格」が出ても、500通の手紙を見る にはどのくらいかかるのか? 少年はネットで500人分のサインを書き、手が痛くなってしまった 人の話を知った、これは労力としてはかなり大変である そうすると、返事を出すとなると時間
ここはとある中学のクラス、 転校した女生徒がアイドルになったと聞き、 ここはファンレターを出してはどうだ、 という話になった が、調べていくうちにだんだんとこの頃の アイドル事情が出ていくにつれ、疑念が生じてきたのだ あのさ、手紙出しても無事に読まれるか分からないぜ、 ほら、マネージャーとかスタッフがまず見るから そうだよな、まず見られる うかつに色々書かない方がいいぜ ああ、 お前はどうするの? いや、書かない そうか、わかった トップアイドルとかになると、 ほとんど