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今の時代、経営者みたいなフリーランスみたいな会社員みたいな働き方がちょうどいい。

なんだかなぁ、を突破したのが”今”の働き方だった。

ここ最近過去イチメンタルの調子が良い。理由は単純で、仕事の調子が良いからだ。

これまで半年に1回は仕事が要因でメンタルの上がり下がりが起きていた。振り返ればその瞬間の悩みなんかちっぽけだが、当時はとにかく喉に魚の骨が引っかかったかのようなイガイガ感というか気持ちが悪い日々を送っていた。とにかく寝起きが良くない。

「仕事の悩み」と言えば人それぞれだと思うが、私の場合はこんな感じ。

1)  漠然とこのままの働き方でいいのかな…という悩み
2) 今のままは違うと思いつつ、具体的なゴールが描けていない悩み
3) いずれスキルは朽ちていくという漠然的な不安・悩み
4) 自分の理想を目の当たりにし、現在の延長線上に先があるかという心配からくる悩み
5) 仕事のゴールが不明確でこのままで良いのかという悩み … etc

悩み of 悩み

会社員の方であれば、一緒にお仕事している上司や同僚など人間関係での悩み。フリーランスの方であれば、案件の継続や金銭的な悩み。経営者の方であれば、事業計画やキャッシュフロー、人事など考え悩み事は様々だろう。

働き方や役割や仕事環境などによって人それぞれ悩みがあることを前置きにした上で、今回は特に「働き方」に焦点を当ててみた。

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いくつになっても「働き方」や「キャリア」において悩みは尽きない。そこで、まず最初に最近私がスッキリした働き方の結論を伝えておく。

経営者みたいなフリーランスみたいな会社員みたいな働き方

どれだよ!!とツッコミが入りそうだが、何が言いたいかと言うと、それぞれの良いところをつまみ食いしたような働き方が今の私にはとてもしっくりきており心地よいということだ。(数年後にはまた変わりそう…)

最近「漠然と独立したいな〜」と考えている方、現在フリーランスとして働いているが中々安定せず今後どうしようかな〜と悩んでいる方、起業したものの中々事業が安定しないな〜という方々に是非参考にして頂きたいし、異なった考え方があれば教えて欲しい。働き方やキャリアに正解はないが、複数の選択肢を持っていることに損はないからだ。

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1)働き方の解説

まず先ほど挙げた働き方がどのようなものなのかを簡単に解説してみる。

経営者みたいなフリーランスみたいな会社員みたいな働き方

それぞれの良いところをつまみ食いしたような働き方と要約したが、現在の私の働き方を例に挙げながら噛み砕いてみる。

1-1)経営者

まず私は社会的な側面では「経営者」。

法人を1社経営し今年で三期目になる。ただ形式的な法人であり、企業として社員を雇っている訳ではない。言わばマイクロ法人というやつだ。

【引用】
マイクロ法人とは、フリーランスなどの個人事業主が主に税金や社会保険料の節減を目的に設立、経営する法人のことです。 通常は個人事業主のみが在籍する、従業員や他の株主などがほとんど存在しない「個人事業主のための法人」です。

引用:マイクロ法人設立による節税メリットとは?デメリットや注意点も解説!

ではなぜ法人化したか?と聞かれたら、率直に節税目的だ。

フリーランスよりも経費対象が増えるので財務面でメリットが大きいことより法人化した。今の自宅は社宅扱いだし、仕事に関連することを大前提に食事やカフェ代は基本交際費や会議費になる。「会社が自分のお財布」とどこの誰がか言っていたがまさしくその扱いをしている。

1-2)フリーランス

働き方の側面では「フリーランス」。

現在二社の企業と契約を結びお仕事を頂いている。主に広告媒体のディレクション業務とSaaS企業のマーケティング支援業務だ。

これまで様々な企業よりお仕事を受けてきたが、私の理想の働き方として二案件を同時対応することがちょうど良い。過去八案件を同時に請け負った時は早朝から深夜までPCと睨めっこし終いにはストレスで全身蕁麻疹が出た。この時仕事のバランスの重要性を身をもって実感した。

なので私は、自分のキャパシティを十分に把握した上で2~3案件を同時に請け負うのが丁度良い。仕事も基本自宅なので「この時間はA案件」「ここからはB案件」など、業務の切り替えは容易に出来る。

また、私は飽き性な性格から複数案件を同時に受け持つのが性に合っている。会社員だと当たり前のように毎日1つの事業において深く業務推進を行うが、それだと私は飽きてしまう。上手く切り替えながらバランスを取りながら別業界・業種のお仕事をすることが好きだ。

1-3)会社員

働く時間の側面では「会社員」。

働く時間は基本平日9時〜18時の間がほとんど。たまに偏りが出て深夜まで作業をしたり資料作りをすることもあるが、かなり稀。仕事の合間に休憩したり昼食後は25分間の昼寝をしたりコーヒーを豆から挽いたりと自由度は高め。イメージはリモートワーク社員のような感じ。

土日は基本仕事の連絡は来ないので、プライベートな時間を持てる。フリーランスの方だと「休日なんてありません!土日関係なくバリバリ働く!」という方が多いが、私は平日に良質なアウトプットをする為に休日はインプットの時間に充てている。業務に必要な本を読んだり、作業効率が上がるようにPC内のファイル整理をしている。

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それぞれの側面から、経営者をやりながらもフリーランスでもあり会社員でもあるという、なんとも複合的な働き方に最近落ち着いている。

2)逆にデメリットって何?

3つの複合的な働き方が心地よいという話をしたが、逆にデメリットもある。こちらもまたそれぞれの側面から考えてみた。

2-1)経営者

経営者は、とにかく経営に関するペーパーワークが面倒くさい。

法人登記する為には、税理士さんを探し登記に必要な書類作成や対応をして頂く必要があるし、年に1回決算書の作成が必要になるので、毎月のキャッシュフローを明確にする為に会計ソフトに領収書を読み込む作業が生じる。

私は出来る限り税理士さんや社労士さんのお力をお借りしているが、経営者として最低限の知識と対応は必要なので、最初の頃はPLとBSも読めない… というなんとも恥ずかしい状態だったので「会計の地図」という基礎的な会計本を購入し3回くらい読んでやっと理解した。

また、「経営者だから何か事業を生み出さなければいけない」という固定概念に縛られやすい。

これは私の個人的な悩みであった。経営者なんだから0→1で自分の事業を起こすべきだ!と自分自身にプレッシャーを掛けていたが、考えた末見つからずそんな自分に嫌気が刺しどうしたらいいものか… と右往左往していたが、結論0→1を生み出すことが苦手だと気づき1→10に専念することにした。過去記事で語っているので気になる方は覗いてみてください。

2-2)フリーランス

フリーランスは、良くも悪くもちょうど良い存在だ。

メリットは先ほど挙げた通り、会社員とは異なり複数の企業と契約を交わしお仕事を請け負うことが出来ること。一方でデメリットは、プロパー社員には敵わないということだ。

【引用】
プロパーとは、(企業によって様々な定義がありますが)主にその企業が直接採用した社員や、新卒でその企業に入社した社員、生え抜きの社員などのことを指します。

引用:ビジネス用語集(プロパーとは?)

フリーランスの方なら共感頂ける可能性が高いが、企業はプロパー社員が大切なので、外部の方(フリーランスや契約社員の方等)は二の次になりやすい。もちろん企業や所属部署、チームの上長の考えに依存するので断定は出来ないものの、かなりの確率でプロパー社員が優遇される。なので、フリーランスの方がどんなに優秀でも、雇用形態によっては責任がある重役に就けなかったり、機密性の高い情報が降りて来づらかったりとこれまで歯がゆい思いは沢山経験した。

ただこれは企業側の立場になればプロパーを優遇することは当たり前であるので、フリーランスとしては「仕方がない」の一言に尽きる。

2-3)会社員

会社員は、組織を動かすのが中々大変だ。

これはフリーランスという立場で組織・チームに入るので当たり前だが、既存事業の組織を動かすには並大抵の努力が必要だ。特に私は大手企業の案件に入ることが多く、企業フェーズにおける意思決定のフローや企業文化特有の仕事の進め方があるので、業務推進の中でメンバーの役割の把握やキーパーソンの把握と掴みがかなり重要になる。

「事業は人だ」と有名な経営者の方々が口を揃えて言うが、年々この言葉の重みを実感する。部外者として組織に入りチームメンバーから信頼を得る為になる早で実績を積み上げ、キーパーソンの方から「プロ」として認められ事業貢献することが仕事だ。

会社員としての労働時間はメリットが大きいが、通常の会社員よりもかなりハードルが高い働き方なので慣れと経験が必要である。

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3)最近思う「川下り型」キャリア論

これまでつらつらと最近の私の働き方とその理想論を話してきたが、結論自分がしっくりくる働き方が見つかればそれで良いと思う。

経営者だから凄いことなんてないし、逆に会社員だから楽してるなんてない。それぞれにメリット・デメリット、好き嫌いがあるので、自分の理想のライフスタイルから逆算して適した働き方を選択したら良いだけだ。ライフスタイルのフェーズにより働き方が変わることは適切だし、その時々で会社員をやりながらフリーランス的な働き方を選択したり、経営者であったが家庭の都合で会社員に戻ることも素敵だと思う。

「キャリア」の話をすると、必ず「今後の人生どうありたいのか?」と未来を聞かれることは誰しもあると思う。ゴールを決めて逆算して1年スパン、3年スパン、5年以上スパンで考えて必要な目標達成をしているという謂わば「山登り型」キャリア論が”正解”だと発言する人が多いが、その考えに正直私はモヤモヤしている。

もちろんゴールを決めて逆算して突き進むことは重要だが、人生そんな想定内には進まず私のキャリアを振り返れば寄り道ばかり。

学生時代は外資のCA(キャビンアテンダント)になると志していたが、Linkedin経由でビズリーチ社とご縁があり大学を休学して1年間フルコミットインターン。そこから複数企業のインターンを経験し、新卒としてCA(サイバーエージェント)グループ企業に入社。どこでCA間違いをしたか分からず、とにかくがむしゃらに働き3年働いてひょんなことがキッカケで退社し独立。右も左も分からないなりに前進し、2年後には法人化。法人化した途端に案件が全て止まり5ヶ月間売上ゼロ。そこから一念発起し現在三期目として安定した経営を行っている。

過去を振り返ればところどころで「年収●●円稼ぎたい!」「こんなライフスタイルを送りたい!」と豪語していたが、周りの人のご縁に恵まれて運があり今の状態がある。

なので、決して「山登り型」キャリア論が正解とは思わず、目の前のことを愚直に一生懸命取り組んでいたら気づいたら今があるという「川下り型」キャリア論が今の時代には適してるんじゃないかな?と思うことがここ最近よくある。

近頃トライバル池田さんの「マープス」というマーケティング講座を毎週受講しており、その池田さんがこの川下りキャリア論について分かりやすく解説して下さっているので、気になる方は参考にすると良いかも。

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こんな感じで最近の働き方と思うことの独り言でした。働き方やキャリアに答えはないので自分の心地よい環境と働き方を追求することが幸せに繋がるなと私は思う。気ままにゆるく生きましょう。


最近本に載りました(P144)📚

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笹本康貴(ささもとこうき)

1992年生まれ 千葉県出身
2016年 法政大学 卒業、新卒としてサイバーエージェントグループ会社に入社。新規営業として大手飲料・食品メーカーにウェブ広告媒体の販売並びに、小売店に対する店舗集客ソリューションの提供に従事。
2019年 マーケティング戦略策定を主軸に独立。
2021年 re株式会社を設立し、現在に至る。

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