見出し画像

一年で35キロ痩せた話(結果編)

前回の記事では私が一年で体重95kgから60kgまで減量した方法を書いてきたが、今回はその後の生活や感じた事について書いていく。

◯自身のこと
・服を買い直す
・筋力が落ちた
・寒がりになる
・硬い椅子が痛い
・腹の皮が余る

◯周囲のこと
・痩せ方を聞かれる
・病気を疑われる
・知人に気づかれない
・異性の対応が明らかに変わる
・太っていた方がよかったと言われる

◯その後の生活
・食生活は変わられない
・ゆるい糖質制限
・運動習慣

◯自身のこと
・服を買い直す
体重60kg体脂肪率11%、昔から心のどこかでずっと憧れていた普通体型である。
服も全て買い直した。昔はMサイズなど手に取ることさえなかったか、今ではSサイズですら買うことがある。服を選ぶ時に頭の中で「ホリケンサイズ」がずっと流れていた。

マルキューメンズなんかにも足を運んだ。店員さんがみんなホストに見えた。
スーツも買い直す必要があったので採寸を行なったが、Y体のスーツを勧められた。
帰ってからY体とはなんぞやと検索してみると一番細いサイズのスーツと書かれていて小躍りした。
元々ファッションに多くの金をかける方ではなかったが、それでも着れる服が増えるというのは喜ばしい。

・筋力が落ちた
ある日友人を肩車する機会があった。今まではこういう時に軽々と持ち上げられたものだったがその時はなかなか上がらず、結局交代してもらった。日々運動はしていたが、それでも太っていた時に比べて力は遥かに落ちた。
そりゃそうだ。昔は今の体に35kgのダンベルを巻いて毎日生活していたのだから。デブは力が強い。これは事実である。

・めちゃくちゃ寒がりなる
デブは暑がりとよく言うがこれは一概にそうとも言えない。脂肪は基本的に冷えやすい性質をもつ。
しかしそれでも痩せてからは確実に寒がりになった。骨に寒さが沁みてくるのだ。痩せた年の冬、人生で一番の寒さを感じた。

・硬い椅子が痛い
大衆居酒屋なんかの硬い椅子。あれに長時間座っていることが尻が痛くなる。
今までは尻肉が座布団の働きをするため苦痛はなかったが、長時間の滞在がしんどくなってきた。もしかしたら安い店なりの回転率をあげる戦略かもしれないがそれはデブには効かないのだ。

・腹の皮が余る
あまりに急激に痩せたため、腹の皮が余ってしまった。老人の頬ほどひどくないにしても弛んでいた。
しかしこの弛みは時間が経つにつれ体に馴染んでいった。

◯周囲のこと
・痩せ方を聞かれる
これは女性から非常に多く受けた質問で「なにをしたの!?」と興味津々に聞かれるのだが「運動と食事制限」と答えると「あ〜…」とそれ以上の質問が来なくなる。何かだけを食べたり、飲んだりみたいに簡単に痩せる方法などない。

・病気を疑われる
知人からガンを疑われた。

・知人に気づかれない
これほどに痩せると顔も体型も別人になる。頻繁に会う仲でないとすれ違ってもまず気づかれない。気声をかけても「誰?」となったことが数回ある。
はじめは楽しいが飽きる。親戚の集まりでも同級生の結婚式でも毎度一騒ぎ起きる。

・異性の対応が明らかに変わる
まさかとは思っていたが世の中は本当に外見至上主義だった。絶望した。
私は当時大学の部活で広報をしていたため、他大学との交流が非常に多かった。他大学の生徒と飲みの場でアドレスや名刺を交換したりする機会が多くあったのだが、痩せてから異性との交換回数が激増した。
また他の飲みの席で話していてもデブ時代は周りには同性ばかり。異性は離れて行くのだ。しかし痩せてからは異性が離れない。ちゃんと話を続けている。
学生時代は飲みの席に参加することがとにかく多かったのだがこれは間違いなく言える。

・太っていた方が良かったと言われる
もう勝手に言っててくださいという印象しかない。女の子が髪型変えてきたのに前のが良かったって簡単に言うタイプの人間だと思う。

◯その後の生活
・食生活は変わらない
変わらないというより変えられない。一年で身についた習慣というのもあるが、心配なのはリバウンドである。カロリーコントロールとレコーディング、毎日の体重計測はその後現在に至るまで続いている。
レコーディングのおかげで過去七年間に食べたものが全て記録されているのでたまに眺めると楽しい。近いうちエクセルに纏めたい。ダイエットは痩せる意味だけでなく、自身をコントロールするものとして一生続いていくものだ。

・ゆるい糖質制限
糖質制限もその後続けた。日々の主食として米・パン・麺を控え、調味料や揚げ物の衣は無視する。
業務スーパーなんかで売っている安い鶏胸肉がとても役に立った。ここ数年で一番食べた食材は鶏胸肉かもしれない。
実はこの糖質制限、昨年から辞めてみたのだがその効果は以前の記事に書いてあります。

・運動習慣
一年経ってランニングを辞めた。
その代わりアホみたいに歩く距離が増えた。急ぐ必要さえなければ電車はなるべく使わない。今晩は飲み会があるので鶴見から新橋まで20km歩いてきた。

ここまで書いた以外にも本当に細かな変化の連続で人生が変わってしまったようだった。
ダイエットを初めてから今日に至るまで、正直我慢することは本当に多い。糖質制限についてもカロリーコントロールについても、できることなら毎日インドカレーが食べたいし、うどんもラーメンも食べたい。
しかし自分で自分の体をコントロールできるという快楽が勝っていた。
前回の記事でも書いたが幼少期に太っていると、人並みに食事をしていても太りやすくなるため、普通の男性と同じように食事をしていてはダメなのだ。
我慢して痩せ身をとるか、我慢せず痩せない身をとるか、これらは天秤にかけた時どちらが良いと判断できるものではない。
痩せないという選択肢も存在する。
結局自分が幸せがどうかは自分にしか決められない。自分が一番気持ちいいと思うことをするしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?